データをインポート
Dynamics 365 Customer Engagement (on-premises) にデータをインポートする場合は、データ インポート 機能を使用できます。 データ インポートを使用して、さまざまな顧客関係管理システムやデータ ソースから Dynamics 365 Customer Engagement (on-premises) にデータをアップロードできます。 ほとんどのビジネスおよびユーザー定義エンティティの標準属性やカスタム属性にデータをインポートできます。 メモや添付ファイルなどの関連データを含めることもできます。
Dynamics 365 Customer Engagement (on-premises) には、データ インポート ウィザードと呼ばれる Web アプリケーションが用意されています。 このツールを使用して、データ レコードを 1 つ以上のコンマ区切り値 (.csv) ファイル、XML Spreadsheet 2003 (.xml) ファイル、またはテキスト ファイルからインポートできます。
データ インポート ウィザードの詳細については、Dynamics 365 Customer Engagement (on-premises) ヘルプを参照してください。
Dynamics 365 Customer Engagement (on-premises) Web サービスには、データ インポート ウィザードで利用できない以下の追加機能が用意されています。
連結、分割、置換などの、複雑な変換マッピングを含むデータ マップを作成する。
カスタム変換マッピングを定義する。
一時解析テーブル内のソース データを表示する。
エラー ログにアクセスしてカスタム エラー レポート ツールを構築し、エラー ログの表示を改善する。
コマンド ライン スクリプトからデータ インポートを実行する。
LookupMap
XML タグをデータ マップに追加して、インポートに使用するソース ファイル上でデータ検索の開始と実行を指示する。カスタム
OwnerMetadata
XML タグをデータ マップに追加して、ソース ファイル内のユーザー レコードと Dynamics 365 Customer Engagement (on-premises) 内のユーザー (システム ユーザー) のレコードを突き合わせる。オプションの検証チェックを使用する。
Note
データ インポート ウィザードでは、検証はオプションではありません。
データ インポートを実装するには、一般に以下の操作を行います。
コンマ区切り値 (CSV) ファイル、XML Spreadsheet 2003 (XMLSS) ファイル、またはテキスト ファイルを作成する。
データ マップを作成するか、既存のデータ マップを使用する。
インポート ファイルとデータ マップを関連付ける。
ソース ファイルからコンテンツを対応するインポート ファイルにアップロードする。
インポート ファイルを解析する。
解析したデータを変換する。
変換したデータをターゲットの Dynamics 365 Server にアップロードする。
データを 1 つのソース ファイルまたは複数のソース ファイルからインポートできます。 ソース ファイル内のデータは、エンティティの種類が 1 つでも複数でもかまいません。
データの解析、変換、アップロードは、バックグラウンドで動作する非同期ジョブによって実行されます。
Note
既定では、すべてのユーザー定義エンティティがインポートに対応しています。 ビジネス エンティティがインポートに対応しているかどうかを確認するには、特定のエンティティのエンティティ メタデータを参照してください。 エンティティがインポートに対応している場合は、エンティティ メタデータ プロパティの IsImportable
が true
に設定されています。 標準的なビジネス エンティティに対しては、このプロパティの値を変更できません。 組織のエンティティ メタデータを表示するには、メタデータ ブラウザー ソリューションをインストールしてください。メタデータ ブラウザー ソリューションについては、「組織のメタデータの参照」を参照してください。 「エンティティ参照」でエンティティの参照ドキュメントを参照することもできます。
インポートのデータ量を20,000行またはそれ以下に制限することを推奨します。
ソース ファイルの準備
データを Dynamics 365 Customer Engagement (on-premises) にインポートするには、まず、ソース データ ファイルを作成する必要があります。 インポートで使用するデータのソース ファイルは、コンマ区切り値 (.csv)、XML スプレッドシート 2003 (.xml)、またはテキストのいずれかの形式のファイルとして書式設定する必要があります。 ソース ファイルを使用すると、異なる形式を使用するデータベース システムから Dynamics 365 Customer Engagement (on-premises) にデータを転送することができます。 詳細については、Dataverse ドキュメントの「ソース ファイルの準備」を参照してください。
データ マップを作成する
Dynamics 365 Customer Engagement (on-premises) にデータをインポートするには、適切なデータ マップを指定する必要があります。 詳細については、Dataverse ドキュメントの「データ マップを作成する」を参照してください。
変換データの追加
インポート前にデータを変更するには、変換マッピングを使用します。 たとえば、ソース ファイルに含まれている氏名を名と姓に分割し、エンティティのターゲット属性に一致させる場合などです。 詳細については、Dataverse ドキュメントの「変換マッピングの追加」を参照してください。
データのインポート
データ インポートの実行に必要な構成情報は、データ インポート (Import
) エンティティとインポート ソース ファイル (ImportFile
) エンティティに格納されます。 詳細については、Dataverse ドキュメントの「データ インポートの構成」を参照してください。
データ インポートの実行
データ インポートは、Dynamics 365 Server 上で直接実行されます。 データ インポートを実行するには、次の内容を実行する非同期ジョブが、次の順序でバックグラウンド実行されるように設定します。
- インポート ファイルに含まれているソース データを解析します。
- データ マップを使用して、解析されたデータを変換します。
- 変換されたデータを Dynamics 365 Customer Engagement (on-premises) にアップロードします。
- 適切なアクセス許可を持つすべての Dynamics 365 Customer Engagement (on-premises) ユーザーが、データ インポートを実行できます。 詳細については、Dataverse ドキュメントの「データ インポートの実行」を参照してください。
データ インポート エンティティ
Dynamics 365 Customer Engagement (on-premises) データ インポート エンティティを使用して、データ マップを作成し、データのインポートを構成して実行し、エラー情報を記録します。 詳細については、Dataverse ドキュメントの「データ インポート エンティティ」を参照してください。
関連セクション
Dynamics 365 Customer Engagement (on-premises) のデータ管理サンプル: データ マップのエクスポートおよびインポート
サンプル: 複雑なデータ マップを使用したデータのインポート