SQL Server Data Tools を使用したレポート作成環境
この記事では、Dynamics 365 for Customer Engagement アプリ レポートの作成に何が必要かを説明します。
Dynamics 365 for Customer Engagement アプリでレポートを作成および発行するには、必要な開発ツールと適切な権限が必要です。 また、以下の内容に精通している必要があります。
Visual Studio
SQL Server Data Tools (SSDT) を使用して SQL Server Reporting Services レポートを作成します。
Fetch ベースのレポートを作成するには、Dynamics 365 for Customer Engagement アプリ FetchXML 言語を使用します。
必要なツール
Dynamics 365 for Customer Engagement アプリのカスタム レポートを作成するには、次を使用します。
Visual Studio。 特定のバージョンについては、拡張機能要件を作成するレポート を参照してください。
SQL Server Data Tools。 これは、Visual Studio のプラグインとして使用されるレポート作成環境です。
Dynamics 365 Report Authoring 拡張 。 このツールが必要になるのは、カスタムのフェッチベース レポートを作成する場合です。 Dynamics 365 Sales や Dynamics 365 Customer Service などの Dynamics 365 Customer Engagement アプリでは、Fetch ベースのレポートのみサポートしています。 Dynamics 365 Report Authoring 拡張が Visual Studio および SQL Server Data Tools がインストールされるコンピューターにインストールされている必要があります。 ダウンロード: Dynamics 365 Report Authoring 拡張。 インストールの詳しい手順については Dynamics 365 Report Authoring 拡張のインストール をご覧ください。
Microsoft Reporting Services Projects の拡張機能。 レポート サーバー プロジェクトの作成に使用していました。 拡張機能は、Visual Studio 2015 に含まれています。 それ以降のバージョンについては、レポート サービス プロジェクト拡張機能を参照してください。
Note
- SQL Server Reporting Services Report Builder を使用して FetchXML レポートを作成することはできません。 SQL Server Data Tools 向け Dynamics 365 レポート作成拡張機能は、FetchXML レポートの作成に使用されます。
- Dynamics 365 Report Authoring 拡張は、32 ビット バージョンでのみ使用できます。
必要な権限
Dynamics 365 for Customer Engagement アプリにカスタム レポートを配置するには、Dynamics 365 for Customer Engagement アプリのアカウントと、PublishReport 権限を含むセキュリティ ロールが必要です。 既定では、システム カスタマイザーとシステム管理者のセキュリティ ロールに、これらの権限が含まれています。
レポート開発プロセス
次に、カスタムの Dynamics 365 for Customer Engagement アプリのレポートを開発するための手順を示します。 レポートの作成中に、いくつかの手順を繰り返す必要がある場合があります。
表示するビジネス情報に基づいて、レポートの概念または仕様を作成します。
Visual Studio で SQL Server Data Tools を使用して、カスタム レポートを作成するか、または変更する既存のレポートを使用します。
新しい (カスタム) レポートを作成します。 詳細: SQL Server Data Tools を使用してカスタム レポートを作成する
既存の Dynamics 365 for Customer Engagement アプリのレポート定義言語 (.rdl) ファイルをダウンロードします。 これを行うには、顧客エンゲージメント アプリを開き、レポート タブを選択し、目的のレポートを選択して、コマンド バーで編集を選択します。 レポートのプロパティ ページで、アクション ツール バーから レポートのダウンロード を選択します。
レポートの基本パラメーターを作成します。 詳細: レポートでパラメーターを使用する
データセットとデータ取得用のフィルター条件を指定します。
- 主エンティティで事前フィルター処理を有効にします。 詳細: レポートでフィルターを使用する
ヘッダーやフッターなど、レポートの基本レイアウトを定義します。
レポートの仕様に基づいて、必要に応じてレポートの項目を追加します。 詳細: レポート ナビゲーションを追加する
Visual Studio でレポートをプレビューし、エラーを修正します。 詳細: レポートをテストおよびトラブルシューティングする
Dynamics 365 for Customer Engagement アプリを使用して、レポート サーバーにレポートを展開します。 詳細: レポートを公開する
展開したレポートを実行して動作を確認します。
参照
FetchXML を使用してクエリを構築する
SQL Server Data Tools を使用してカスタム レポートを作成する