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Commerce 非同期ドキュメント フレームワーク

本稿では、Microsoft Dynamics 365 Commerce における非同期ドキュメント フレームワークの機能と構成について説明します。

インバウンドアウトバウンドストック カウント調整移動 などの店舗在庫業務において、多くの店舗や会社にまたがる大量のレシート転記や、大きな在庫書類を持つユーザーが、タイムアウトやエラーを経験することなく、これらの書類を Commerce headquarters に処理できるよう、パフォーマンスが改善されています。 これらの改良については、非同期ドキュメント フレームワークを使用する必要があります。

非同期ドキュメント フレームワークが使用されている場合は、入庫ドキュメントの変更を販売時点管理 (POS) から Commerce Headquarters にコミットし、Commerce Headquarters への処理がバック グラウンドで行われている間に、他のタスクに進むことができます。 POS の各操作の文書一覧ページでドキュメントの状態を確認し、転記が成功したことを確認できます。 POS アプリケーションでは、各操作のアクティブ ドキュメント リストを使用して、Commerce Headquarters に転記できなかったドキュメントを表示することもできます。 ドキュメントに障害が発生した場合、POS ユーザーはそれを修正してから、Commerce headquarters への処理を再実行できます。

非同期ドキュメント フレームワークのコンフィギュレーション

重要

POS で店舗在庫の操作を行う前に、非同期ドキュメントフレームワークを設定する必要があります。

非同期ドキュメント フレームワークをコンフィギュレーションするには、次の手順を実行します。

番号順序の作成とコンフィギュレーション

番号の順番を作成、構成するには、以下の手順で行います。

  1. 組織管理 > 番号順序 > 番号順序の順に移動します。
  2. 番号順序のページで、番号順序を作成します。
  3. 番号順序コード名前フィールドに、ユーザー定義の値を入力します。
  4. 参照クイック タブで、追加を選択します。
  5. エリア フィールドで、コマース パラメーターを選択します。
  6. 参照フィールドで、小売ドキュメントの操作 ID を選択します。
  7. 全般クイック タブの設定セクションで、パフォーマンスの問題が発生しないように、継続オプションをいいえに設定します。

ドキュメント処理と監視作業用の 2 つのバッチ ジョブを作成およびスケジュールする

メモ

Commerce version 10.0.13 以降では、バッチ ジョブ フレームワークを通じてこれらのバッチ ジョブをコンフィギュレーションする必要はありません。 その代わり、バッチ処理は、Commerce headquarters の Retail と Commerce > Retail および Commerce IT メニューから構成できます。 このバッチ ジョブをコンフィギュレーションするには、小売ドキュメントの操作モニター および 小売ドキュメントの操作処理 メニュー オプションを使用します。

作成したバッチ ジョブは、失敗またはタイムアウトしたドキュメントを処理するために使用されます。また、POS から処理される有効な在庫ドキュメントの数がシステム コンフィギュレーションの値を超える場合にも使用されます。

ドキュメント処理と監視タスクのための 2 つのバッチジョブを作成し、スケジュールするには、次の手順に従います。

  1. システム管理 > 照会 > バッチ ジョブ の順に移動します。

  2. バッチ ジョブ ページで、次の 2 つのバッチ ジョブを作成します。

    1. RetailDocumentOperationMonitorBatch クラスを実行するよう 1 つのジョブをコンフィギュレーションします。
    2. RetailDocumentOperationProcessingBatch クラスを実行するよう他のジョブをコンフィギュレーションします。
  3. 新しいバッチ ジョブが定期的に実行されるようにスケジュールします。 たとえば、ジョブが 5 分ごとに実行されるようにスケジュールを設定します。

追加リソース

POSの在庫操作 (受信)

POSの在庫操作 (送信)