My.Resources オブジェクト
アプリケーションのリソースにアクセスするためのプロパティとクラスを提供します。
Remarks
My.Resources
オブジェクトは、アプリケーションのリソースへのアクセスを提供し、アプリケーションのリソースを動的に取得できるようにします。 詳細については、「アプリケーション リソースの管理 (.NET)」を参照してください。
My.Resources
オブジェクトは、グローバル リソースのみを公開します。 フォームに関連付けられたリソース ファイルへのアクセスは提供しません。 フォームのリソースには、フォームからアクセスする必要があります。
My.Resources
オブジェクトから、アプリケーションのカルチャ固有のリソース ファイルにアクセスできます。 既定では、My.Resources
オブジェクトは、UICulture プロパティのカルチャに一致するリソース ファイルからリソースを検索します。 ただし、この動作をオーバーライドして、リソースに使用する特定のカルチャを指定することができます。 詳細については、「.NET アプリのリソース」を参照してください。
プロパティ
My.Resources
オブジェクトのプロパティは、アプリケーションのリソースへの読み取り専用アクセスを提供します。 リソースを追加または削除するには、プロジェクト デザイナーを使用します。 My.Resources.
resourceName を使用することで、プロジェクト デザイナーを使用して追加されたリソースにアクセスできます。
また、ソリューション エクスプローラーでプロジェクトを選択し、 [プロジェクト] メニューの [新しい項目の追加] または [既存項目の追加] をクリックして、リソース ファイルを追加または削除することもできます。 この方法で追加されたリソースには、My.Resources.
resourceFileName.
resourceName を使用してアクセスできます。
各リソースには名前、カテゴリ、および値が含まれ、これらのリソース設定によって、リソースにアクセスするためのプロパティが My.Resources
オブジェクトにどのように表示されるかが決まります。 プロジェクト デザイナーで追加したリソースの場合:
名前はプロパティの名前を決定します。
リソース データはプロパティの値です。
カテゴリはプロパティの型を決定します。
カテゴリ | プロパティのデータ型 |
---|---|
文字列 | String |
イメージ | Bitmap |
アイコン | Icon |
オーディオ | UnmanagedMemoryStream UnmanagedMemoryStream クラスは Stream クラスから導出されるため、Play メソッドなどのストリームを受け取るメソッドで使用できます。 |
ファイル | - String (テキスト ファイルの場合)。 - Bitmap (イメージ ファイルの場合)。 - Icon (アイコン ファイルの場合)。 - UnmanagedMemoryStream (音声ファイルの場合)。 |
その他 | デザイナーの [型] 列の情報によって決まります。 |
クラス
My.Resources
オブジェクトは、各リソース ファイルを共有プロパティを持つクラスとして公開します。 クラス名は、リソース ファイルの名前と同じです。 前のセクションで説明したように、リソース ファイル内のリソースはクラスのプロパティとして公開されます。
例 1
この例では、フォームのタイトルを、アプリケーション リソース ファイル内の Form1Title
という名前の文字列リソースに設定します。 この例を機能させるには、アプリケーションのリソース ファイルに Form1Title
という名前の文字列が必要です。
Sub SetFormTitle()
Me.Text = My.Resources.Form1Title
End Sub
例 2
この例では、フォームのアイコンを、アプリケーションのリソース ファイルに格納されている Form1Icon
という名前のアイコンに設定します。 この例を機能させるには、アプリケーションのリソース ファイルに Form1Icon
という名前のアイコンが必要です。
Sub SetFormIcon()
Me.Icon = My.Resources.Form1Icon
End Sub
例 3
この例では、フォームの背景イメージを、アプリケーション リソース ファイル内にある Form1Background
という名前のイメージ リソースに設定します。 この例を機能させるには、アプリケーションのリソース ファイルに Form1Background
という名前のイメージ リソースが必要です。
Sub SetFormBackgroundImage()
Me.BackgroundImage = My.Resources.Form1Background
End Sub
例 4
この例では、アプリケーションのリソースファイルに Form1Greeting
という名前のオーディオ リソースとして格納されているサウンドを再生します。 この例を機能させるには、アプリケーションのリソース ファイルに Form1Greeting
という名前のオーディオ リソースが必要です。 My.Computer.Audio.Play
は、Windows フォーム アプリケーションでのみ使用できます。
Sub PlayFormGreeting()
My.Computer.Audio.Play(My.Resources.Form1Greeting,
AudioPlayMode.Background)
End Sub
例 5
この例では、フランス語のカルチャ バージョンのアプリケーションの文字列リソースを取得します。 リソースには Message
という名前が付けられます。 My.Resources
オブジェクトが使用するカルチャを変更するために、この例では ChangeUICulture を使用しています。
この例を機能させるには、アプリケーションのリソース ファイルに Message
という名前の文字列が必要であり、アプリケーションには、そのリソース ファイルのフランス語のカルチャ バージョン、Resources.fr-FR.resx が必要です。 アプリケーションにフランス語のカルチャ バージョンのリソース ファイルがない場合、My.Resource
オブジェクトは、既定のカルチャ リソース ファイルからリソースを取得します。
Sub ShowLocalizedMessage()
Dim culture As String = My.Application.UICulture.Name
My.Application.ChangeUICulture("fr-FR")
MsgBox(My.Resources.Message)
My.Application.ChangeUICulture(culture)
End Sub
関連項目
.NET