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XSLT コンパイラ (xsltc.exe)

XSLT コンパイラ (xsltc.exe) は、XSLT スタイル シートをコンパイルしてアセンブリを生成します。 コンパイルしたスタイル シートを XslCompiledTransform.Load(Type) メソッドに直接渡すことができます。 xsltc.exe を使用して署名があるアセンブリを生成することはできません。

注意

スクリプト ブロックは、.NET Framework でのみサポートされています。 .NET Core または .NET 5 以降ではサポートされて "いません"。

xsltc.exe ツールは Visual Studio に付属しています。 詳細については、Visual Studio のダウンロードを参照してください。

構文

xsltc [options] [/class:<name>] <sourceFile> [[/class:<name>] <sourceFile>...]  

引数

Argument 説明
sourceFile スタイル シートの名前を指定します。 スタイル シートはローカル ファイルであるか、イントラネット上に置かれていることが必要です。

オプション

オプション 説明
/c[lass]: name 以降のスタイル シートのクラス名を指定します。 クラス名には完全修飾名を指定できます。

既定のクラス名は、スタイル シートの名前です。 たとえば、スタイル シート customers.xsl をコンパイルした場合、既定のクラス名は customers になります。
/debug[+|-] デバッグ情報を生成するかどうかを指定します。

+ または /debug を指定すると、コンパイラによりデバッグ情報が生成され、プログラム データベース (PDB) ファイルに記録されます。 生成される PDB ファイルの名前は assemblyName.pdb です。

- を指定すると、実質的に /debug を指定しないことになり、デバッグ情報は作成されません。 製品版のアセンブリが生成されます。 注: デバッグ モードでコンパイルすると、XSLT のパフォーマンスが大きな影響を受けることがあります。
/help このツールのコマンド構文とオプションを表示します。
/nologo コンパイラの著作権メッセージが表示されないようにします。
/platform: string アセンブリを実行できるプラットフォームを指定します。 次に、有効なプラットフォームの値を示します。

x86 : 32 ビット x86 互換共通言語ランタイムにより実行できるように、アセンブリをコンパイルします。

x64 : AMD64 または EM64T 命令セットをサポートするコンピューターで 64 ビット共通言語ランタイムにより実行できるように、アセンブリをコンパイルします

Itanium は、Itanium プロセッサを搭載したコンピューターで 64 ビット共通言語ランタイムにより実行できるように、アセンブリをコンパイルします。

anycpu : 任意のプラットフォーム上で実行できるように、アセンブリをコンパイルします。 既定値です。
/out: assemblyName 出力となるアセンブリの名前を指定します。 複数のスタイル シートが存在している場合、既定のアセンブリ名はメインのスタイル シートか最初のスタイル シートの名前になります。

スタイル シートにスクリプトが含まれている場合、スクリプトは別のアセンブリに保存されます。 スクリプト アセンブリ名は、メインのアセンブリ名から生成されます。 たとえば、アセンブリ名を CustOrders.dll と指定した場合、最初のスクリプト アセンブリは CustOrders_Script1.dll という名前になります。
/settings: document+-, script+-, DTD+-, スタイル シートで document() 関数、XSLT スクリプト、またはドキュメント型定義 (DTD) を許可するかどうかを指定します。

既定では、DTD、document() 関数、スクリプトのサポートは無効になっています。
@ file コンパイラ オプションを含むファイルを指定できます。
? このツールのコマンド構文とオプションを表示します。

Remarks

XSLT ソリューションは、複数のスタイル シート モジュールで構成できます。 xsltc.exe ツールを使用して、スタイル シートからアセンブリを生成できます。 このアセンブリを XslCompiledTransform.Load(Type) メソッドに直接渡すことができます。 XSLT の配置シナリオによっては、これによってパフォーマンス コストを削減できます。

注意

アプリケーションには、コンパイル済みのアセンブリも参照として含める必要があります。

xsltc.exe ツールでは、クラス名 (/class:name) やアセンブリ名 (/out:assemblyName) が検証されません。 名前が無効である場合、共通言語ランタイムによってエラーがスローされます。

使用例

次のコマンドを実行すると、スタイル シートがコンパイルされ、booksort.dll という名前のアセンブリが作成されます。

xsltc booksort.xsl  

次のコマンドを実行すると、スタイル シートがコンパイルされ、booksort.dll という名前のアセンブリと booksort.pdb という名前の PDB ファイルが作成されます。

xsltc booksort.xsl /debug  

次のコマンドを実行すると、msxsl:script 要素を含むスタイル シートがコンパイルされ、calc.dll と calc_Script1.dll という 2 つのアセンブリが作成されます。

xsltc /settings:script+ calc.xsl  

次のコマンドを実行すると、DTD 処理とスタイルのサポートが有効になり、myTest.dll および myTest_Script1.dll という 2 つのアセンブリが作成されます。

xsltc /settings:DTD+,script+ /out:myTest calc.xsl  

次のコマンドを実行すると、2 つのスタイル シート モジュールがコンパイルされ、booksort.dll という名前のアセンブリが 1 つ作成されます。

xsltc booksort.xsl output.xsl  

関連項目