ML.NET CLI によるテレメトリ収集
ML.NET CLI には、Microsoft が利用するために集計している匿名の使用状況データを収集するテレメトリ機能があります。
Microsoft によるデータの使用方法
製品チームは、ツールの改善方法を理解するために ML.NET CLI のテレメトリ データを使用しています。 たとえば、お客様が特定の機械学習タスクをあまり使用しない場合、製品チームはその理由を調査し、その結果を使用して機能開発の優先順位を決定します。 ML.NET CLI のテレメトリは、クラッシュやコードの異常などの問題のデバッグにも役立ちます。
製品チームはこの分析情報に感謝していますが、このデータを送信したくない方がいらっしゃることも理解しています。 テレメトリを無効にする方法についてはこちらを参照してください。
スコープ
mlnet
コマンドを実行すると、ML.NET CLI が起動しますが、このコマンド自体ではテレメトリが収集されません。
他のコマンドを添付せずに mlnet
コマンドを実行すると、テレメトリは "有効になりません"。 次に例を示します。
mlnet
mlnet --help
mlnet classification
などの ML.NET CLI コマンドを実行すると、テレメトリは "有効です"。
データ収集のオプトアウト
ML.NET CLI のテレメトリ機能は既定で有効です。
MLDOTNET_CLI_TELEMETRY_OPTOUT
環境変数を 1
または true
に設定して、製品利用統計情報の機能をオプトアウトします。 この環境変数は、ML.NET CLI ツールにグローバルに適用されます。
収集されるデータ ポイント
この機能は次のデータを収集します。
- 呼び出されたコマンド (
classification
など) - 使用されるコマンドライン パラメーターの名前 ("dataset、label-col、output-path、train-time、verbosity")
- ハッシュされた MAC アドレス: マシンの暗号化された (SHA256) 匿名で一意の ID
- 呼び出しのタイムスタンプ
- 地理的位置を特定するためにのみ使用される 3 オクテットの IP アドレス (完全な IP アドレスではない)
- 使用されているすべての引数/パラメーターの名前。 文字列などのお客様の値ではありません
- ハッシュされたデータセット ファイル名
- データセット ファイルサイズ バケット
- オペレーティング システムとバージョン
- ML タスク コマンドの値: カテゴリ値 (
regression
、classification
、recommendation
など) - ML.NET CLI バージョン (0.3.27703.4)
データは Azure Application Insights テクノロジを使用して Microsoft サーバーに安全に送信され、制限されたアクセスの下で保持され、厳格なセキュリティ コントロールの下で安全な Azure Storage システムから使用されます。
収集されないデータ ポイント
テレメトリ機能では、以下は収集 "されません"。
- ユーザー名などの個人データ
- データ セットのファイル名
- データセット ファイルのデータ
ML.NET CLI テレメトリで機密データが収集されている、またはデータの処理が安全ではないか不適切であると思われる場合は、調査のために ML.NET リポジトリで問題を報告してください。
ライセンス
Microsoft による ML.NET CLI の配布には、マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項:Microsoft .NET ライブラリに基づいてライセンスが付与されます。 データの収集と処理の詳細については、「データ」というタイトルのセクションを参照してください。
開示
mlnet classification
などの ML.NET CLI コマンドを初めて実行すると、ML.NET CLI ツールにテレメトリをオプトアウトする方法が説明された開示テキストが表示されます。 テキストは、実行している CLI のバージョンによって多少異なります。
関連項目
.NET