.NET IoT ライブラリを使用して IoT デバイス用のアプリを開発する
.NET はさまざまなプラットフォームやアーキテクチャ上で動作します。 Raspberry Pi や Hummingboard など、一般的なモノのインターネット (IoT) ボードがサポートされています。 IoT アプリは、通常、センサー、アナログ デジタル コンバーター、LCD デバイスなどの専用ハードウェアと対話します。 .NET IoT ライブラリを使用すると、これらのシナリオを実現できます。
ライブラリ
.NET IoT ライブラリは、次の 2 つの NuGet パッケージで構成されています。
System.Device.Gpio
System.Device.Gpio
は、低レベル ハードウェア ピンと対話してデバイスを制御するためのさまざまなプロトコルをサポートしています。 これには以下が含まれます。
- 汎用入出力 (GPIO)
- Inter-Integrated Circuit (I2C)
- シリアル周辺機器インターフェイス (SPI)
- パルス幅変調 (PWM)
- シリアル ポート
Iot.Device.Bindings
Iot.Device.Bindings
パッケージ:
- System.Device.Gpio をラップすることによってアプリ開発を効率化するためのデバイス バインドが含まれています。
- コミュニティでサポートされており、さらなるバインドが継続的に追加されています。
使用可能なデバイス バインドの完全な一覧は、GitHub で管理されています。
一般的に使用されるデバイス バインドには、次のようなものがあります。
- CharacterLcd - LCD 文字表示
- SN74HC595 - 8 ビット シフト レジスタ
- BrickPi3
- Max7219 - LED マトリックス ドライバー
- RGBLedMatrix - RGB LED マトリックス
サポートされるオペレーティング システム
System.Device.Gpio
は、.NET をサポートするすべてのオペレーティング システムでサポートされています。これには、ARM または ARM64 をサポートするほとんどの Linux のバージョンや、Windows 10 IoT Core が含まれます。
ヒント
Raspberry Pi に対しては、Raspberry Pi OS (64 ビット) をお勧めします。 デスクトップは必要ないため、Raspberry Pi OS Lite を使用するとオペレーティング システムのサイズを縮小できます。
サポートされているハードウェア プラットフォーム
System.Device.Gpio
は、ほとんどのシングルボード プラットフォームと互換性があります。 推奨されるプラットフォームは、Raspberry Pi (2 以上) と Hummingboard です。 互換性が確認されているその他のプラットフォームは、BeagleBoard と ODROID です。
Windows、macOS、Linux コンピューターと PC は、USB to SPI/I2C ブリッジを使うことでサポートされます。
重要
.NET は、Raspberry Pi 2 より前の Raspberry Pi Zero デバイスや Raspberry Pi デバイスなど、ARMv7 により前のデバイスではサポートされていません。
リソース
.NET