CA1840: Thread.CurrentThread.ManagedThreadId ではなく Environment.CurrentManagedThreadId を使用します
プロパティ | 値 |
---|---|
ルール ID | CA1840 |
Title | Thread.CurrentThread.ManagedThreadId ではなく Environment.CurrentManagedThreadId を使用する |
[カテゴリ] | パフォーマンス |
修正が中断ありか中断なしか | なし |
.NET 9 では既定で有効 | 提案として |
原因
System.Environment.CurrentManagedThreadId ではなく、Thread.CurrentThread.ManagedThreadId
を使用して現在のマネージド スレッド ID を取得します。
規則の説明
System.Environment.CurrentManagedThreadId は、Thread.CurrentThread.ManagedThreadId
パターンのコンパクトで効率的な置換です。
違反の修正方法
違反は手動で修正するか、場合によっては、Visual Studio でクイック アクションを使用してコードを修正することができます。
次の 2 つのコード スニペットは、規則違反とその修正方法の例を示しています。
using System.Threading;
class MyClass
{
void MyMethod()
{
int id = Thread.CurrentThread.ManagedThreadId; // Violation occurs
}
}
Imports System.Threading
Class MyClass
Private Sub MyMethod()
Dim id As Integer = Thread.CurrentThread.ManagedThreadId ' Violation occurs.
End Function
End Class
using System.Threading;
class MyClass
{
void MyMethod()
{
int id = System.Environment.CurrentManagedThreadId; // Violation fixed
}
}
Imports System.Threading
Class MyClass
Private Sub MyMethod()
Dim id As Integer = System.Environment.CurrentManagedThreadId ' Violation fixed.
End Function
End Class
ヒント
Visual Studio では、この規則に対するコード修正を使用できます。 これを使用するには、違反にカーソルを置き、Ctrl+. (ピリオド) を押します。 表示されるオプションの一覧から、 ['Environment.CurrentManagedThreadId' を使用する] を選択します。
どのようなときに警告を抑制するか
Thread.CurrentThread.ManagedThreadId
の使用によるパフォーマンスへの影響が懸念されない場合は、この規則違反を抑制しても問題ありません。
警告を抑制する
単一の違反を抑制するだけの場合は、ソース ファイルにプリプロセッサ ディレクティブを追加して無効にしてから、規則をもう一度有効にします。
#pragma warning disable CA1840
// The code that's violating the rule is on this line.
#pragma warning restore CA1840
ファイル、フォルダー、またはプロジェクトの規則を無効にするには、構成ファイルでその重要度を none
に設定します。
[*.{cs,vb}]
dotnet_diagnostic.CA1840.severity = none
詳細については、「コード分析の警告を抑制する方法」を参照してください。
関連項目
.NET