UI オートメーション RangeValue コントロール パターンの実装
Note
このドキュメントは、System.Windows.Automation 名前空間で定義されているマネージド UI オートメーション クラスを使用する .NET Framework 開発者を対象としています。 UI オートメーションの最新情報については、Windows Automation API の「UI オートメーション」を参照してください。
このトピックでは、イベントおよびプロパティに関する情報など、 IRangeValueProviderの実装のためのガイドラインと規則について説明します。 その他のリファレンスへのリンクは、トピックの最後に記載します。
RangeValuePattern コントロール パターンは、一定の範囲内の値に設定できるコントロールをサポートするために使用します。 このコントロール パターンを実装するコントロールの例については、「 Control Pattern Mapping for UI Automation Clients」をご覧ください。
実装のガイドラインと規則
Range Value コントロール パターンを実装する場合は、次のガイドラインと規則に留意してください。
コントロールでは、ロケールまたはユーザー設定に基づいてサポートされているプロパティを再調整できます。 たとえば、温度計コントロールを、華氏または摂氏で温度を表示するように設定できます。
進行状況バーやスライダーなどのあいまいな範囲の値を持つコントロールでは、それらの値を正規化する必要があります。
値が整数型で、最小値と最大値のプロパティ値がそれぞれ 0 と 100 に正規化された進行状況バーの例
IRangeValueProvider の必須メンバー
必須メンバー | メンバーの型 | メモ |
---|---|---|
IsReadOnlyProperty | プロパティ | なし |
ValueProperty | プロパティ | なし |
LargeChangeProperty | プロパティ | なし |
SmallChangeProperty | プロパティ | なし |
MaximumProperty | プロパティ | なし |
MinimumProperty | プロパティ | なし |
SetValue | メソッド | なし |
このコントロール パターンには、関連するイベントがありません。
例外
プロバイダーは、次の例外をスローする必要があります。
例外の種類 | 条件 |
---|---|
ArgumentOutOfRangeException | SetValue は、 MaximumProperty より大きい値または MinimumPropertyより小さい値で呼び出されます。 |