チュートリアルによる学習
LINQ to SQL のドキュメントにはいくつかのチュートリアルが用意されています。 このトピックでは、チュートリアルに関する全般的な話題 (トラブルシューティングを含む) を取り上げます。また、LINQ to SQL について学ぶための、いくつかの入門レベルのチュートリアルへのリンクを示します。
Note
この「入門のためのチュートリアル」のセクションのチュートリアルでは、LINQ to SQL 技術をサポートする基本的なコードを紹介します。 実際の開発では、オブジェクト リレーショナル デザイナーと Windows フォーム プロジェクトを使用して LINQ to SQL アプリケーションを実装するのが一般的です。 そのための例とチュートリアルは、O/R デザイナーのドキュメントにあります。
入門のためのチュートリアル
このセクションではいくつかのチュートリアルを示します。 これらのチュートリアルは、Northwind サンプル データベースを基にしており、複雑さを抑えて、LINQ to SQL の機能を少しずつ導入していきます。
一般的な流れは次のとおりです。
| 目標 | Visual Basic | C# |
|---|---|---|
| エンティティ クラスを作成し、簡単なクエリを実行します。 | チュートリアル: 簡単なオブジェクト モデルとクエリ (Visual Basic) | チュートリアル: 簡単なオブジェクト モデルとクエリ (C#) |
| 2 番目のクラスを追加し、より複雑なクエリを実行します (前のチュートリアルを完了している必要があります)。 |
チュートリアル: リレーションシップを介したクエリの実行 (Visual Basic) | チュートリアル: リレーションシップを介したクエリの実行 (C#) |
| データベースの項目を追加、変更、および削除します。 | チュートリアル: データの操作 (Visual Basic) | チュートリアル: データの操作 (C#) |
| ストアド プロシージャを使用します。 | チュートリアル: ストアド プロシージャのみの使用 (Visual Basic) | チュートリアル: ストアド プロシージャのみを使用する (C#) |
全般
以下の情報は、これらのチュートリアル全体に該当します。
環境: LINQ to SQL の各チュートリアルでは、統合開発環境 (IDE: Integrated Development Environment) として Visual Studio を使用します。
SQL エンジン:これらのチュートリアルは、SQL Server Express を使用して実装できるように作成されています。 SQL Server Express を持っていない場合は、無料でダウンロードできます。 詳細については、「サンプル データベースのダウンロード」を参照してください。
Note
LINQ to SQL のチュートリアルでは、ファイル名を接続文字列として使用します。 ファイル名を指定するだけで済むのは、SQL Server Express ユーザーのために LINQ to SQL に備わっている機能です。 セキュリティ問題には常に注意してください。 詳細については、「LINQ to SQL のセキュリティ」を参照してください。
通常、LINQ to SQL のチュートリアルには、Northwind サンプル データベースが必要です。 詳細については、「サンプル データベースのダウンロード」を参照してください。
使用している設定または Visual Studio のエディションによっては、チュートリアルの中で、ヘルプの記載と異なるダイアログ ボックスやメニュー コマンドが表示される場合があります。 設定を変更するには、 [ツール] メニューの [設定のインポートとエクスポート] をクリックします。 詳細については、「Visual Studio IDE のカスタマイズ」を参照してください。
多階層のシナリオに関連するチュートリアルでは、開発用コンピューターとは別のコンピューターにサーバーが配置されていることと、そのサーバーにアクセスするための適切なアクセス許可が必要です。
通常、Northwind サンプル データベースの Orders テーブルを表すクラスの名前は
[Order]です。 エスケープが必要な理由は、Orderが Visual Basic のキーワードであるためです。
トラブルシューティング
これらのチュートリアルで使用するデータベースにアクセスするための十分なアクセス許可がない場合、ランタイム エラーが発生することがあります。 特に一般的な問題を解決するためのヒントについては、以下の手順を参照してください。
ログオンの問題
アプリケーションが試みているデータベース アクセスの方法が、データベースが受け付けないログオン方法である可能性があります。
データベース ログオンを確認または変更するには
Windows の [スタート] メニューをクリックし、 [すべてのプログラム] をポイントします。次に [Microsoft SQL Server 2005] をポイントし、 [構成ツール] をポイントして、 [SQL Server 構成マネージャー] をクリックします。
SQL Server 構成マネージャーの左ペインで、 [SQL Server 2005 のサービス] をクリックします。
右ペインで [SQL Server (SQLEXPRESS)] を右クリックし、 [プロパティ] をクリックします。
[ログオン] タブをクリックして、サーバーにログオンする方法を確認します。
多くの場合は、 [ローカル システム] で正常に動作します。
変更を加えた場合は、 [再起動] をクリックしてサービスを再起動します。
プロトコル
場合によっては、アプリケーションがデータベースにアクセスするためのプロトコルが正しく設定されていないこともあります。 たとえば、LINQ to SQL のチュートリアルに必要な名前付きパイプ プロトコルは、既定では有効になっていません。
名前付きパイプ プロトコルを有効にするには
SQL Server 構成マネージャーの左ペインで、 [SQL Server 2005 ネットワークの構成] を展開し、 [SQLEXPRESS のプロトコル] をクリックします。
右ペインで、 [名前付きパイプ] プロトコルが有効になっていることを確認します。 有効になっていない場合は、 [名前付きパイプ] を右クリックし、 [有効化] をクリックします。
サービスの停止および再起動が必要になります。 次のブロックの手順に従って操作します。
サービスの停止および再起動
変更を有効にするには、サービスを停止し、再起動する必要があります。
サービスを停止および再起動するには
SQL Server 構成マネージャーの左ペインで、 [SQL Server 2005 のサービス] をクリックします。
右ペインで、 [SQL Server (SQLEXPRESS)] を右クリックし、 [停止] をクリックします。
[SQL Server (SQLEXPRESS)] を右クリックし、 [再起動] をクリックします。