.NET Core で dotnet-svcutil.xmlserializer を使用する
dotnet-svcutil.xmlserializer
NuGet パッケージは、.NET Core プロジェクト用にシリアル化アセンブリを事前に生成することができます。 これは、クライアント アプリケーション内の型で、WCF サービス コントラクトによって使われ XmlSerializer によってシリアル化できるものに対して、C# のシリアル化コードを事前に生成します。 これにより、それらの型のオブジェクトをシリアル化または逆シリアル化するときに XML シリアル化の起動時のパフォーマンスが向上します。
必須コンポーネント
- .NET Core 2.1 SDK 以降
- 任意のコード エディター
コマンド dotnet --info
を使用して、既にインストールされている .NET SDK およびランタイムのバージョンを確認することができます。
作業の開始
.NET Core コンソール アプリケーションで dotnet-svcutil.xmlserializer
を使用するには:
.NET Framework で既定のテンプレート 'WCF Service Application' を使用して、'MyWCFService' という名前の WCF サービスを作成します。 次のようなサービス メソッドに
[XmlSerializerFormat]
属性を追加します。[ServiceContract] public interface IService1 { [XmlSerializerFormat] [OperationContract(Action = "http://tempuri.org/IService1/GetData", ReplyAction = "http://tempuri.org/IService1/GetDataResponse")] string GetData(int value); }
.NET Core 2.1 以降のバージョンを対象とする WCF クライアント アプリケーションとして .NET Core コンソール アプリケーションを作成します。 たとえば、次のコマンドを使用して、'MyWCFClient' という名前のアプリを作成します。
dotnet new console --name MyWCFClient
プロジェクトが .NET Core 2.1 以降を対象としていることを確認するには、プロジェクト ファイル内の
TargetFramework
XML 要素を調べます。<TargetFramework>netcoreapp2.1</TargetFramework>
次のコマンドを実行して、
System.ServiceModel.Http
へのパッケージ参照を追加します。dotnet add package System.ServiceModel.Http
WCF クライアント コードを追加します。
using System.ServiceModel; class Program { static void Main(string[] args) { var myBinding = new BasicHttpBinding(); var myEndpoint = new EndpointAddress("http://localhost:2561/Service1.svc"); //Fill your service url here var myChannelFactory = new ChannelFactory<IService1>(myBinding, myEndpoint); IService1 client = myChannelFactory.CreateChannel(); string s = client.GetData(1); ((ICommunicationObject)client).Close(); } } [ServiceContract] public interface IService1 { [XmlSerializerFormat] [OperationContract(Action = "http://tempuri.org/IService1/GetData", ReplyAction = "http://tempuri.org/IService1/GetDataResponse")] string GetData(int value); }
次のコマンドを実行して
dotnet-svcutil.xmlserializer
パッケージへの参照を追加します。dotnet add package dotnet-svcutil.xmlserializer
コマンドを実行すると、次のようなエントリがプロジェクト ファイルに追加されます。
<ItemGroup> <DotNetCliToolReference Include="dotnet-svcutil.xmlserializer" Version="1.0.0" /> </ItemGroup>
dotnet build
を実行してアプリケーションをビルドします。 すべて正常に終了すると、出力フォルダーに MyWCFClient.XmlSerializers.dll という名前のアセンブリが生成されます。 ツールがアセンブリの生成に失敗した場合は、ビルド出力に警告が表示されます。ブラウザーで
http://localhost:2561/Service1.svc
を実行するなどして、WCF サービスを開始します。 次にクライアント アプリケーションを起動します。実行時に、事前に生成されたシリアライザーが自動的に読み込まれ、使用されます。
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