USERCULTURE
現在のユーザーのロケール (言語コード - 国コード) を返します。ロケールは、オペレーティング システム、ブラウザーの設定、または Power BI サービスによって決定されます。
注: この機能は現在、Power BI Premium Per Capacity、Power BI Premium Per User、Power BI Embedded のみでサポートされています。
構文
USERCULTURE()
パラメーター
この式にはパラメーターはありません。
戻り値
文字列としてのロケール。
注釈
Power BI サービスでは、ロケールは [設定] の [言語] にある [言語設定] によって決まります。 既定値はユーザーのブラウザー言語設定によって決定されます。
計算テーブルや計算列の式で使用されるとき、結果はテーブルのモード (DirectQuery または Import) によって異なる場合があります。 DirectQuery モードのとき、結果は Power BI サービスの [言語設定] に指定されている言語 (ロケール) によって決定されます。 [言語設定] の既定では、ロケールはユーザーのブラウザー言語設定によって決定されます。つまり、計算テーブルや計算列が同じでも、各ユーザーのブラウザー言語設定によって異なる結果が返されることがあります。 Import モードのときは、結果は更新中の決定が保持され、クエリ時に変わることはありません。 更新をスケジュールしたり、対話式で行ったりするなど、管理型の更新の場合、ロケールはユーザーのブラウザー言語設定に基づかず、不変のロケールが使用されます。 ただし、不変のロケールは XMLA エンドポイントでカスタム ロケールを指定したときにオーバーライドされることがあります。
USERCULTURE は、Power BI の Field パラメーター機能との組み合わせで同じモデル内のメジャーおよび行レベルセキュリティ (RLS) オブジェクト式で使用されるとき、動的なビジュアライゼーションのタイトルやキャプションを正しく翻訳できます。 ただし、クエリやライブ接続レポートのメジャーなど、モデルの外から呼び出された USERCULTURE が含まれる式では、タイトルやキャプションが正しく翻訳されるとは限りません。
USERCULTURE では、メジャー、行レベル セキュリティ (RLS)、計算項目など、モデル内から呼び出されるオブジェクト式で使用されたときに正しいユーザー ロケールを返します。 ただし、クエリやライブ接続レポートのメジャーなど、モデルの外部からの式で使用すると、正しいユーザー ロケールが返されない場合があります。
ライブ接続レポートでは、レポート メジャー式から呼び出されたとき、USERCULTURE からは正しいユーザー ロケールが返されない場合があります。
例
次の式の場合、
FORMAT(TODAY(), "dddd", USERCULTURE())
現在のユーザーの言語設定に応じて、USERCULTURE からは次のように現在の日が返されます。
Locale | 書式設定された曜日 |
---|---|
de-DE | Dienstag |
ja-JP | Tuesday |
es-ES_tradnl | martes |
eu-ES | asteartea |
it-IT | martedì |
nl-NL | dinsdag |
pl-PL | wtorek |
ro-RO | marți |
ru-RU | вторник |
uk-UA | вівторок |