STDEVX.S
標本母集団の標準偏差を返します。
構文
STDEVX.S(<table>, <expression>)
パラメーター
用語 | 定義 |
---|---|
table |
1 つのスカラー値を返す任意の DAX 式。式は (行/コンテキストごとに) 複数回評価されます。 |
expression |
1 つのスカラー値を返す任意の DAX 式。式は (行/コンテキストごとに) 複数回評価されます。 |
戻り値
標本母集団の標準偏差を持つ数値。
例外
解説
STDEVX.S は、
table
の各行のexpression
を評価し、table
が母集団のサンプルを参照していると仮定してexpression
の標準偏差を返します。table
が母集団全体を表す場合は、STDEVX.Pを使用して標準偏差を計算します。STDEVX.S では、次の式を使用します。
√[∑(x - x̃)2/(n-1)]
ここで、x̃ は母集団全体の x の平均値であり、n は母集団のサイズです。
空白行は
columnName
から除外され、計算では考慮されません。columnName
に空白以外の行が 2 行未満である場合、エラーが返されます。この関数は、計算列または行レベル セキュリティ (RLS) 規則で使用する場合、DirectQuery モードでは使用できません。
例
次の例は、Product テーブルで数式が使用されている場合に、サンプル母集団の製品あたりの単価の標準偏差を推定する計算列の数式を示しています。
= STDEVX.S(RELATEDTABLE(InternetSales_USD), InternetSales_USD[UnitPrice_USD] – (InternetSales_USD[DiscountAmount_USD]/InternetSales_USD[OrderQuantity]))