次の方法で共有


PATHITEM

適用対象:計算列計算テーブルメジャービジュアル計算

PATH 関数の評価によって得られた文字列から、指定した position にある項目を返します。 位置は左から右にカウントされます。

構文

PATHITEM(<path>, <position>[, <type>])  

パラメーター

用語 定義
path PATH 関数の結果の形式でのテキスト文字列。
position 返される項目の位置を表す整数式。
(省略可能) 結果のデータ型を定義する列挙。

type 列挙体

列挙 代替の列挙 説明
[TEXT] 0 結果は、テキストのデータ型で返されます。 (既定)
INTEGER 1 結果は整数として返されます。

戻り値

識別子のリスト内の指定した位置にある、PATH 関数によって返された識別子。 PATH 関数によって返される項目は、最も遠い順に並べ替えられます。

解説

  • この関数を使用すると、PATH 関数によって返される階層から特定のレベルを返すことができます。 たとえば、すべての従業員について、スキップレベルのマネージャーだけを返すことができます。

  • position に、1 未満の数値または path 内の要素の数を超えた数値を指定した場合、PATHITEM 関数からは空白が返されます。

  • type が有効な列挙要素でない場合は、エラーが返されます。

  • この関数は、計算列または行レベルのセキュリティ (RLS) ルールで使用される場合、DirectQuery モードでの使用はサポートされません。

次の例では、現在の従業員の第 3 層のマネージャーが返されます。この例では、PATH 関数への入力として従業員 ID とマネージャー ID を受け取り、それにより現在の従業員に対する親の階層を含む文字列が返されます。 その文字列から、PATHITEM によって 3 番目のエントリが整数として返されます。

= PATHITEM(PATH(Employee[EmployeeKey], Employee[ParentEmployeeKey]), 3, 1)