MAXX
テーブルの行ごとに式を評価した結果として得られる最小値を返します。
構文
MAXX(<table>,<expression>,[<variant>])
パラメーター
| 用語 | 定義 |
|---|---|
| テーブル | 式が評価される行を含むテーブル。 |
| expression | テーブルの行ごとに評価される式。 |
| variant | (省略可能) TRUE の場合、バリアントまたは複合値型がある場合は、ORDER BY DESC に基づく最大値が返されます。 |
戻り値
最大値。
解説
MAXX 関数の table 引数には、テーブル名、またはテーブルに評価される式を指定できます。 2 番目の引数には、テーブルの行ごとに評価される式を指定します。
評価する値のうち、次のものだけが計算されます。
- 数値
- テキスト
- Dates
空白の値はスキップされます。 TRUE と FALSE の値はサポートされていません。
式に文字列や数値などのバリアントまたは複合値型がある場合、既定では MAXX では数値のみが考慮されます。
<variant> = TRUEの場合は、最大値が返されます。この関数は、計算列または行レベルのセキュリティ (RLS) ルールで使用される場合、DirectQuery モードでの使用はサポートされません。
例 1
次の数式では、2 番目の引数に式を使用して、InternetSales テーブル内の各注文の税額と配送料の合計を計算します。 想定される結果は 375.7184 です。
= MAXX(InternetSales, InternetSales[TaxAmt]+ InternetSales[Freight])
例 2
次の数式では、最初に FILTER 式を使用して InternetSales テーブルをフィルター処理し、[SalesTerritory] = 5 と定義された、特定の販売地域の注文のサブセットを返します。 次に、MAXX 関数は、フィルター選択されたテーブルの各行に対して、2 番目の引数に指定された式を評価し、それらの注文に対して税額と配送料を合計した最大金額を返します。 想定される結果は 250.3724 です。
= MAXX(FILTER(InternetSales,[SalesTerritoryCode]="5"), InternetSales[TaxAmt]+ InternetSales[Freight])