ISONORAFTER
Start At 句の動作をエミュレートし、すべての条件パラメーターを満たす行に対して true を返すブール関数。
並べ替え順序に基づき、最初のパラメーターが 2 番目のパラメーターと比較されます。 並べ替え順序が昇順の場合は、最初のパラメーターが 2 番目のパラメーターより大きいかどうかが比較されます。 並べ替え順序が降順の場合は、2 番目のパラメーターが最初のパラメーターより小さいかどうかが比較されます。
構文
ISONORAFTER(<scalar_expression>, <scalar_expression>[, sort_order [, <scalar_expression>, <scalar_expression>[, sort_order]]…)
パラメーター
用語 | 定義 |
---|---|
scalar expression | 列参照、整数値、文字列値などのスカラー値を返す任意の式。 通常、最初のパラメーターは列参照で、2 番目のパラメーターはスカラー値です。 |
sort order | (省略可能) 列の並べ替え順序。 昇順 (ASC) または降順 (DESC) を指定できます。 既定の並べ替え順序は昇順です。 |
戻り値
True または False。
解説
この関数は ISAFTER に似ています。 違いは、ISONORAFTER ではフィルター値 "以降" に並べ替えられる値に対して true が返されますが、ISAFTER では厳密にフィルター値の "後" に並べ替えられる値に対して true が返される点です。
この関数は、計算列または行レベルのセキュリティ (RLS) ルールで使用される場合、DirectQuery モードでの使用はサポートされません。
例
以下の Info というテーブルの場合:
国/地域 | State | Count | 合計 |
---|---|---|---|
IND (インド) | JK (ジャンムー カシミール) | 20 | 800 |
IND (インド) | MH | 25 | 1000 |
IND (インド) | WB (西ベンガル) | 10 | 900 |
米国 | CA | 5 | 500 |
米国 | WA | 10 | 900 |
次の式の場合:
FILTER (
Info,
ISONORAFTER (
Info[Country], "IND", ASC,
Info[State], "MH", ASC )
)
戻り値:
国/地域 | State | Count | 合計 |
---|---|---|---|
IND (インド) | MH | 25 | 1000 |
IND (インド) | WB (西ベンガル) | 10 | 900 |
米国 | CA | 5 | 500 |
米国 | WA | 10 | 900 |