バージョン情報エディター (C++)
バージョン情報は、製造元および製品の識別情報、製品のリリース番号、著作権と商標の通知で構成されます。 バージョン情報エディターでこのデータを作成し保守できます。これはバージョン情報リソースに保管されます。 バージョン情報リソースはアプリケーションに必須ではありませんが、アプリケーションの識別情報を収集するのに便利な場所です。 バージョン情報はセットアップ API でも使用されます。
Note
Windows 標準では、VS_VERSION_INFO という名前のバージョン リソースが 1 つだけあります。
バージョン情報リソースには、1 つの上位ブロックと 1 つ以上の下位ブロックがあります。つまり、固定された情報ブロックが上部に 1 つと、バージョン情報ブロックが下部に 1 つ以上 (他の言語や文字セット用) あります。 上部のブロックには、編集可能な数字のボックスと選択可能なドロップダウン リストの両方があります。 下位ブロックには、編集可能なテキスト ボックスだけがあります。
Note
バージョン情報エディターの使用中は、多くの場合、右クリックするとショートカット メニューにリソース特有のコマンドが表示されます。 たとえば、ブロック ヘッダーのエントリをポイントしているときに選択すると、ショートカット メニューに [バージョン情報ブロックの新規作成] コマンドと [バージョン情報ブロックの削除] コマンドが表示されます。
操作方法
バージョン情報エディターでは、次のことができます。
バージョン情報リソースの文字列を編集するには
1 回アイテムをクリックして選択し、もう一度選択して編集を開始します。 バージョン情報テーブルで直接、またはプロパティ ウィンドウで変更を加えます。 加えた変更は、両方の場所で反映されます。
バージョン情報エディターで FILEFLAGS
キーを編集するとき、.rc ファイルの [プロパティ] ウィンドウで、デバッグ、プライベート ビルド、または特殊ビルドのプロパティは設定できません。
バージョン情報エディターは、
_DEBUG
ビルド フラグに基づいて、リソース スクリプトの#ifdef
でデバッグ プロパティを設定します。Private Build
キーの値がバージョン情報テーブルに設定されている場合、[プロパティ] ウィンドウの、FILEFLAGS
キーに対応するプライベート ビルド プロパティは True になります。 値が空の場合、プロパティは False になります。 同様に、特殊ビルド キー (バージョン情報テーブル内) は、FILEFLAGS
キーの特殊ビルド プロパティと関連付けられます。
キーまたは値の列見出しをクリックすると、文字列ブロックの情報シーケンスをソートすることができます。 これらの見出しは、選択した順序に情報を自動的に再配置します。
別の言語のバージョン情報 (新しいバージョン情報ブロック) を追加するには
[リソース ビュー]でバージョン情報リソースをダブルクリックして開きます。
バージョン情報のテーブル内で右クリックし、[新しいバージョン情報ブロック] を選びます。
このコマンドを使用して、現在のバージョン情報リソースにさらに情報ブロックを追加し、それに対応するプロパティを [プロパティ] ウィンドウで開きます。
[プロパティ] ウィンドウで、新しいブロック用の適切な言語と文字セットを選びます。
バージョン情報ブロックを削除するには
[リソース ビュー]でバージョン情報リソースのアイコンをダブルクリックして開きます。
削除するブロック ヘッダーを右クリックして、[バージョン情報ブロックの削除] を選びます。
選んだヘッダーはこのコマンドによって削除されますが、残りのバージョン情報はそのまま残ります。 アクションを元に戻すことはできません。
プログラム内からバージョン情報にアクセスするには
プログラム内からバージョン情報にアクセスする場合は、 GetFileVersionInfo 関数と VerQueryValue 関数を使用します。
要件
Win32