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drop_while_view クラス (C++ 標準ライブラリ)

述語に一致する先頭の要素が削除された後も残っている範囲の要素を含むビュー。

構文

template<ranges::view V, class P>
    requires ranges::input_range<V> &&
             std::is_object_v<P> &&
             std::indirect_unary_predicate<const P, ranges::iterator_t<V>>
class drop_while_view : public ranges::view_interface<drop_while_view<V, P>>;

テンプレート パラメーター

V
基になるビューの型。

P
ドロップする先頭要素を決定する述語の型。

特性の表示

以下の項目の説明については、 View クラスの特性を参照してください。

特徴 説明
範囲アダプター views::drop_while
基になる範囲 forward_range以上を満たす必要があり、基になる範囲の反復子はモデル化する必要がありますsized_sentinel_for
要素の種類 基になる範囲と同じ
反復子カテゴリの表示 基になる範囲と同じ
サイズ 基になる範囲が満たされる場合のみ random_access_range
const対応 いいえ
共通範囲 基になる範囲が満たされる場合のみ common_range
借用範囲 基になる範囲が満たされる場合のみ borrowed_range

メンバー

メンバー関数 説明
コンストラクター ビューを構築します。
base 基になるビューを取得します。
begin 最初の要素を指す反復子を取得します。
end ビューの最後にあるセンチネルを取得します。
pred 削除する要素を決定する述語への参照を取得します。
view_interfaceから継承 説明
backC++20 最後の要素を取得します。
dataC++20 最初の要素へのポインターを取得します。
emptyC++20 ビューが空かどうかをテストします。
frontC++20 最初の要素を取得します。
operator[]C++20 指定した位置にある要素を取得します。
operator boolC++20 ビューが空でないかどうかをテストします。
size ビュー内の要素の数を取得します。

要件

Header: <ranges> (C++20 以降)

名前空間: std::ranges

コンパイラ オプション: /std:c++20 以降が必要です。

コンストラクター

drop_while_viewのインスタンスを構築します。

1) constexpr drop_while_view(V base, P pred);
2) drop_while_view() requires default_initializable<V> && default_initializable<P> = default;

パラメーター

base
基になる範囲。

pred
ドロップする先頭の要素を決定する述語。

テンプレート パラメーターの型の詳細については、「 Template パラメーターを参照してください。

戻り値

drop_while_view のインスタンス。

解説

drop_while_viewを作成する最善の方法は、views::drop_while範囲アダプターを使用することです。 範囲アダプターは、ビュー クラスを作成するための目的の方法です。 独自のカスタム ビューの種類を作成する場合は、ビューの種類が公開されます。

1) move は、base ビューとpred述語からdrop_while_viewを構築します。 basepredの両方がstd::move()経由で移動されます。
2) drop_while_viewを既定で構築します。

例: drop_while_view

// requires /std:c++20 or later
#include <ranges>
#include <vector>
#include <iostream>

void print(auto v)
{
    for (auto& x : v)
    {
        std::cout << x << ' ';
    }
    std::cout << '\n';
}

int main()
{
    std::vector<int> v{ 0, 1, 2, 3, -4, 5, 6 };
    auto myView = std::views::drop_while(
        v,
        [](int i) {return i >= 0; });
    print(myView); // -4 5 6

    auto myView2 = v | std::views::drop_while(
        [](int i) {return i < 5; });
    print(myView2); // 5 6
}
-4 5 6
5 6

base

基になるビューを取得します。

// Uses a copy constructor to return the underlying view
constexpr V base() const& requires std::copy_constructible<V>;

// Uses std::move() to return the underlying view
constexpr V base() &&;

パラメーター

ありません。

返品

基になるビュー。

begin

ビューの最初の要素を指す反復子を取得します。

constexpr auto begin();

戻り値

ビューの最初の要素を指す反復子。 ビューに述語がない場合、動作は未定義です。

要素 10、20、30 を持つベクトルの図。最初の要素には 10 が含まれており、begin() というラベルが付いています。最後の要素には 30 が含まれており、

end

ビューの最後にあるセンチネルを取得します。

constexpr auto end()

戻り値

ビューの最後の要素に続く Sentinel:

要素 10、20、30 を持つベクトルの図。最初の要素には 10 が含まれており、begin() というラベルが付いています。最後の要素には 30 が含まれており、

pred

ドロップする先頭要素を決定する述語への参照を取得します。

constexpr const Pred& pred() const;

戻り値

述語への参照。

解説

ビューに述語が格納されていない場合、動作は未定義です。

pred

// requires /std:c++20 or later
#include <ranges>
#include <iostream>
#include <vector>

int main()
{
    std::vector<int> v{ 0, 1, 2, 3, -4, 5, 6 };
    auto mv = v | std::views::drop_while(
        [](int i) {return i < 5; }); // drop the leading elements < 5
    std::cout << std::boolalpha << mv.pred()(v[6]); // outputs "false" because v[6] = 6 and 6 is not less than 5 (the predicate)
}
false

関連項目

<ranges>
drop_while 範囲アダプター
take_while 範囲アダプター
take_while_view
クラスの表示