CFrameWnd から派生していないウィンドウのツール ヒント
この一連の記事では、CFrameWnd から派生していないウィンドウに含まれるコントロールのツール ヒントの有効化について説明します。 「ツール バーのツール ヒント」には、CFrameWnd のコントロールのツール ヒントに関する情報が記載されています。
この一連の記事内で説明しているトピックは次のとおりです。
CFrameWnd から派生した親ウィンドウに含まれるボタンやその他のコントロールのツール ヒントは自動的に表示されます。 これは、コントロールに関連付けられているツール ヒント コントロールからの TTN_NEEDTEXT 通知を処理する、TTN_GETDISPINFO 通知の既定のハンドラーが CFrameWnd にあるためです。
ただし、ダイアログ ボックスやフォーム ビュー上のコントロールなど、CFrameWnd ではないウィンドウ内のコントロールに関連付けられているツール ヒント コントロールから TTN_NEEDTEXT 通知が送信された場合、この既定のハンドラーは呼び出されません。 そのため、子コントロールのツール ヒントを表示するには、TTN_NEEDTEXT 通知メッセージのハンドラー関数を指定する必要があります。
CWnd::EnableToolTips によってウィンドウに提供される既定のツール ヒントには、テキストが関連付けられていません。 表示するツール ヒントのテキストを取得するために、ツール ヒント ウィンドウが表示される直前にツール ヒント コントロールの親ウィンドウに TTN_NEEDTEXT 通知が送信されます。 TOOLTIPTEXT 構造体の pszText メンバーになんらかの値を割り当てる、このメッセージに対するハンドラーがない場合、ツール ヒントのテキストは表示されません。