ATL ウィザードで追加した ATL サポートの詳細
既存の MFC 実行可能ファイルまたは DLL に ATL サポートを追加 場合、Visual Studio は既定で framework.h というヘッダー ファイルを追加します。このファイルには、プロジェクトで ATL を使用できるようにするための #include
および #define
プリプロセッサ ディレクティブが含まれています。 以前のバージョンの Visual Studio で行われたように、追加のファイルやクラスは追加されません。
既存の MFC 実行可能ファイルまたは DLL に ATL サポートを追加 場合、Visual Studio は既存の MFC プロジェクトに次の変更を加えます (この例では、プロジェクトは MFCEXE
と呼ばれます)。
2 つの新しいファイル (サーバーの登録に使用される .idl ファイルと .rgs ファイル) が追加されます。
メイン アプリケーション ヘッダーと実装ファイル (Mfcexe.h および Mfcexe.cpp) に、新しいクラス (
CAtlMFCModule
から派生) が追加されます。 新しいクラスに加えて、登録のためにコードがInitInstance
に追加されます。 クラス オブジェクトを取り消すために、ExitInstance
関数にもコードが追加されます。 ヘッダー ファイルでは、最後に、2 つの新しいヘッダー ファイル (Initguid.h と Mfcexe_i.c) が実装ファイルに含まれており、CAtlMFCModule
派生クラスの新しい GUID を宣言して初期化します。サーバーを正しく登録するために、新しい .rgs ファイルのエントリがプロジェクトのリソース ファイルに追加されます。
DLL プロジェクトに関する注意事項
MFC DLL プロジェクトに ATL サポートを追加すると、いくつかの違いが表示されます。 DLL を登録および登録解除するためのコードが DLLRegisterServer
および DLLUnregisterServer
関数に追加されます。 コードは、 DllCanUnloadNow および DllGetClassObject にも追加されます。
関連項目
MFC プロジェクトでの ATL サポート
コード ウィザードを使用した機能の追加
クラスの追加
メンバー関数の追加
メンバー変数の追加
仮想関数のオーバーライド
MFC メッセージ ハンドラー
クラス各部へのジャンプ