警告 C26474
変換が暗黙的になる可能性がある場合はポインター型間ではキャストしないでください。
C++ Core Guidelines:
Type.1: キャストを避ける
場合によっては、ポインター型間の暗黙的なキャストは安全であり、特定のキャスト式を記述する必要がありません。 このルールは、安全に削除できる不要なキャストのインスタンスを検索します。
解説
ルール ID は、"暗黙的なキャストは許容される場合に使用されない" と解釈される必要があります。
このルールは、ポインターにのみ適用されます。 静的キャストをチェックし、キャストを再解釈します。
次の場合は、明示的なキャスト式を使用してはいけない、許容可能なポインター変換です。
nullptr_t
への変換void*
への変換- 派生型によって非表示にされている基本メンバー関数を呼び出すときに、派生型からその基底クラスへの変換
例 1
この例では、不要な変換によって論理エラーが非表示になります。
template<class T>
bool register_buffer(T buffer) {
auto p = reinterpret_cast<void*>(buffer); // C26474, also 26490 NO_REINTERPRET_CAST
// To fix, declare buffer as T*, and use this to define p:
// auto p = buffer;
return buffers_.insert(p).second;
}
void merge_bytes(std::uint8_t *left, std::uint8_t *right)
{
if (left && register_buffer(*left)) { // Unintended dereference!
// ...
if (right && register_buffer(right)) {
// ...
}
}
}
例 2
この例では、キャストを使用して基底クラスのメンバー関数にアクセスする方法を示します。
struct struct_1
{
void foo();
void bar();
};
struct struct_2 : struct_1
{
void foo(); // this definition hides struct_1::foo
};
void fn(struct_2* ps2)
{
static_cast<struct_1*>(ps2)->foo(); // This cast is necessary to access struct_1::foo
// Alternatively, use ps2->struct_1::foo();
static_cast<struct_1*>(ps2)->bar(); // This cast is unnecessary and can be done implicitly
}