_tell
, _telli64
ファイル ポインターの位置を取得します。
構文
long _tell(
int handle
);
__int64 _telli64(
int handle
);
パラメーター
handle
開いているファイルを参照するファイル記述子。
戻り値
ファイル ポインターの現在の位置。 シーク非対応のデバイスでは、戻り値は未定義です。
-1L の戻り値はエラーを示します。 handle
が無効なファイル記述子である場合は、「パラメーターの検証で説明されているように、無効なパラメーター ハンドラーが呼び出されます。 実行の継続が許可された場合、これらの関数は errno
を EBADF
に設定し、-1L を返します。
リターン コードの詳細については、「errno
、_doserrno
、_sys_errlist
、および _sys_nerr
」を参照してください。
解説
_tell
関数は、handle
引数に関連付けられたファイル ポインター (存在する場合) の現在の位置を取得します。 位置は、ファイルの先頭からのバイト数で表されます。 _telli64
関数では、この値は 64 ビットの整数で表されます。
既定では、この関数のグローバル状態の適用対象は、アプリケーションになります。 この動作を変更するには、「CRT でのグローバル状態」を参照してください。
要件
ルーチンによって返される値 | 必須ヘッダー |
---|---|
_tell , _telli64 |
<io.h> |
互換性の詳細については、「 Compatibility」を参照してください。
例
// crt_tell.c
// This program uses _tell to tell the
// file pointer position after a file read.
//
#include <io.h>
#include <stdio.h>
#include <fcntl.h>
#include <share.h>
#include <string.h>
int main( void )
{
int fh;
char buffer[500];
if ( _sopen_s( &fh, "crt_tell.txt", _O_RDONLY, _SH_DENYNO, 0) )
{
char buff[50];
_strerror_s( buff, sizeof(buff), NULL );
printf( buff );
exit( -1 );
}
if( _read( fh, buffer, 500 ) > 0 )
printf( "Current file position is: %d\n", _tell( fh ) );
_close( fh );
}
入力: crt_tell.txt
Line one.
Line two.
出力
Current file position is: 20