frexp
、 frexpf
、 frexpl
浮動小数点数の仮数と指数を取得します。
構文
double frexp(
double x,
int *expptr
);
float frexpf(
float x,
int * expptr
);
long double frexpl(
long double x,
int * expptr
);
#define frexpl(X, INT_PTR) // Requires C11 or higher
float frexp(
float x,
int * expptr
); // C++ only
long double frexp(
long double x,
int * expptr
); // C++ only
パラメーター
x
浮動小数点値。
expptr
格納された整数の指数へのポインター。
戻り値
frexp
は仮数部を返します。 x
が 0 の場合、この関数は、仮数と指数部の両方に対して 0 を返します。 expptr
がNULL
場合は、「パラメーターの検証で説明されているように、無効なパラメーター ハンドラーが呼び出されます。 実行の継続が許可された場合、この関数は errno
を EINVAL
に設定し、0 を返します。
解説
frexp
関数は、浮動小数点値 (x
) を仮数 (m
) と指数 (n
) に分割し、m
の絶対値が 0.5 以上 1.0 未満になるようにし、x
= m
* 2n
。 整数の指数 n
は、expptr
によって指定された場所に格納されます。
C++ ではオーバーロードが可能であるため、frexp
のオーバーロードを呼び出すことができます。 C プログラムでは、 <tgmath.h> マクロを使用してこの関数を呼び出す場合を除き、 frexp
は常に double
と int
ポインターを受け取り、 double
を返します。
<tgmath.h>frexp()
マクロを使用する場合は、引数の型によって、この関数のどのバージョンが選択されるかが決定されます。 詳細については、「ジェネリック型数値演算」を参照してください。
既定では、この関数のグローバル状態の適用対象は、アプリケーションになります。 この動作を変更するには、「CRT でのグローバル状態」を参照してください。
要件
機能 | 必須ヘッダー |
---|---|
frexp 、 frexpf 、 frexpl |
<math.h> |
frexp マクロ |
<tgmath.h> |
互換性の詳細については、「 Compatibility」を参照してください。
例
// crt_frexp.c
// This program calculates frexp( 16.4, &n )
// then displays y and n.
#include <math.h>
#include <stdio.h>
int main( void )
{
double x, y;
int n;
x = 16.4;
y = frexp( x, &n );
printf( "frexp( %f, &n ) = %f, n = %d\n", x, y, n );
}
frexp( 16.400000, &n ) = 0.512500, n = 5