/Zo (最適化されたデバッグ機能の強化)
非デバッグ ビルドで最適化されたコードに関する拡張デバッグ情報を生成します。
構文
/Zo
[-
]
解説
/Zo
コンパイラ オプションは、最適化されたコードの拡張デバッグ情報を生成します。 最適化では、ローカル変数にレジスターを使い、コードを並べ替え、ループをベクトル化し、関数呼び出しをインライン化することがあります。 これらの最適化により、ソース コードとコンパイル済みのオブジェクト コードの関係が不明瞭になる場合があります。 /Zo
オプションは、ローカル変数とインライン関数の追加のデバッグ情報を生成するようにコンパイラに指示します。 Visual Studio デバッガーで最適化されたコードをステップ実行すると、 Autos、 Locals、 Watch ウィンドウに変数を表示できます。 また、スタック トレースを有効にして、WinDBG デバッガーでインライン関数を表示します。 最適化を無効にしたデバッグ ビルド (/Od
) では、 /Zo
が指定されたときに生成される追加のデバッグ情報は必要ありません。 最適化を有効にしてリリース構成をデバッグするには、 /Zo
オプションを使用します。 最適化オプションの詳細については、「 /O
オプション (コードの最適化)」を参照してください。
/Zo
オプションは、/Zi
または/Z7
でデバッグ情報を指定するときに既定で有効になります。 /ZI
コンパイラ オプションによって無効になっています。 このコンパイラ オプションを明示的に無効にするには、 /Zo-
を指定します。
/Zo
オプションは Visual Studio 2013 Update 3 以降で使用でき、以前に文書化されていない/d2Zi+
オプションが置き換えられます。
Visual Studio で /Zo
コンパイラ オプションを設定するには
プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。 詳しくは、「Visual Studio で C++ コンパイラとビルド プロパティを設定する」をご覧ください。
[構成プロパティ]>[C/C++]>[コマンド ライン] プロパティ ページを選択します。
/Zo
が含まれるように [追加のオプション] プロパティを変更し、[OK] を選択します。
このコンパイラ オプションをコードから設定するには
- 以下を参照してください。AdditionalOptions