/vlen
x86 および x64 でのコード生成のベクター長を指定します。 x86 および x64 の /arch
の詳細については、「 /arch
(x86) と /arch
(x64)」を参照してください。
構文
/vlen=
[256
|512
]
/vlen
引数
/vlen=256
自動ベクター化やその他の最適化のために、256 ビットのベクター長を指定します。
/vlen=512
自動ベクター化やその他の最適化のために、512 ビットのベクター長を指定します。
/vlen
選択した /arch
設定の既定のベクトル長を指定します。
解説
特定の /vlen
値が指定されていない場合、既定のベクター長は /arch
フラグの設定によって異なります。 /vlen
フラグは、/arch:AVX512
または /arch:AVX10.1
フラグで指定された既定のベクター長をオーバーライドできます。 次に例を示します。
/arch:AVX512 /vlen=256
は、/arch:AVX512
で指定された 512 ビットの既定のベクトル長を 256 ビットにオーバーライドします。/arch:AVX10.1 /vlen=512
は、/arch:AVX10.1
で指定された 256 ビットの既定のベクトル長を 512 ビットにオーバーライドします。
指定した /vlen
値が指定した /arch
フラグと互換性がない場合、警告が生成され、 /arch
設定の既定のベクター長が使用されます。 次に例を示します。
/arch:AVX2 /vlen=512
では、AVX2 は 512 ビット ベクトルをサポートしていないため、警告が生成されます。 この場合、256 ビットのベクター長が使用されます。
Visual Studio で /vlen=256
または /vlen=512
コンパイラ オプションを設定するには
プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。 詳しくは、「Visual Studio で C++ コンパイラとビルド プロパティを設定する」をご覧ください。
[構成プロパティ]>[C/C++]>[コマンド ライン] プロパティ ページを選択します。
[追加のオプション] ボックスに、
/vlen=256
または/vlen=512
を追加します。 [OK] を選択して変更を保存します。
関連項目
/arch
(最小 CPU アーキテクチャ)
MSVC コンパイラ オプション
MSVC コンパイラのコマンド ライン構文