/PDBSTRIPPED (プライベート シンボルの除去)
/PDBSTRIPPED:pdb_file_name
引数
pdb_file_name
リンカーによって作成される除去済みプログラム データベース (PDB) のユーザー指定の名前。
解説
/PDBSTRIPPED オプションは、PDB ファイルを生成するいずれかのコンパイラ オプションまたはリンカー オプション (/DEBUG、/Z7、/Zd、/Zi) を使ってプログラム イメージをビルドするときに、2 番目のプログラム データベース (PDB) ファイルを作成します。 2 番目の PDB ファイルでは、顧客に提供しないシンボルが省かれています。 2 番目の PDB ファイルには、次の情報だけが含まれます。
パブリック シンボル
オブジェクト ファイルの一覧と、それらが寄与している実行可能ファイルの部分
スタックを走査するために使用されるフレーム ポインター最適化 (FPO) デバッグ レコード
除去後の PDB ファイルには、次の情報は含まれません。
型情報
行番号情報
オブジェクト ファイルごとの CodeView シンボル (関数、ローカル、静的データ用など)
/PDBSTRIPPED を使用すると、完全な PDB ファイルが生成されます。
PDB ファイルを作成しない場合、/PDBSTRIPPED は無視されます。
Visual Studio 開発環境でこのリンカー オプションを設定するには
プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。 詳細については、Visual Studio での C++ コンパイラとビルド プロパティの設定に関する記事を参照してください。
[構成プロパティ]>[リンカー]>[デバッグ] プロパティ ページを選択します。
[プライベート シンボルの削除] プロパティを変更します。
このリンカーをコードから設定するには
- 以下を参照してください。StripPrivateSymbols