IPersistPropertyBagImpl クラス
このクラスは IUnknown
を実装し、オブジェクトがそのプロパティをクライアント提供のプロパティ バッグに保存できるようにします。
重要
このクラスとそのメンバーは、Windows ランタイムで実行するアプリケーションで使用することはできません。
構文
template <class T>
class ATL_NO_VTABLE IPersistPropertyBagImpl : public IPersistPropertyBag
パラメーター
T
IPersistPropertyBagImpl
から派生したクラス。
メンバー
パブリック メソッド
名前 | 説明 |
---|---|
IPersistPropertyBagImpl::GetClassID | オブジェクトの CLSID を取得します。 |
IPersistPropertyBagImpl::InitNew | 新しく作成されたオブジェクトを初期化します。 ATL 実装では S_OK が返されます。 |
IPersistPropertyBagImpl::Load | クライアント提供のプロパティ バッグから、オブジェクトのプロパティを読み込みます。 |
IPersistPropertyBagImpl::Save | クライアント提供のプロパティ バッグに、オブジェクトのプロパティを保存します。 |
解説
IPersistPropertyBag インターフェイスを使用すると、オブジェクトはそのプロパティをクライアント提供のプロパティ バッグに保存できます。 クラス IPersistPropertyBagImpl
では、このインターフェイスの既定の実装が提供され、デバッグ ビルドでダンプ デバイスに情報を送信することによって IUnknown
が実装されます。
IPersistPropertyBag
は、IPropertyBag および IErrorLog との組み合わせで動作します。 後者の 2 つのインターフェイスは、クライアントが実装する必要があります。 クライアントは、IPropertyBag
を使用して、オブジェクトの個々のプロパティの保存と読み込みを行います。 IErrorLog
により、オブジェクトとクライアントの両方が発生したエラーを報告できます。
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継承階層
IPersistPropertyBag
IPersistPropertyBagImpl
要件
ヘッダー: atlcom.h
IPersistPropertyBagImpl::GetClassID
オブジェクトの CLSID を取得します。
STDMETHOD(GetClassID)(CLSID* pClassID);
解説
Windows SDK の IPersist::GetClassID に関する記事を参照してください。
IPersistPropertyBagImpl::InitNew
新しく作成されたオブジェクトを初期化します。
STDMETHOD(InitNew)();
戻り値
S_OK を返します。
解説
Windows SDK の IPersistPropertyBag::InitNew に関する記事を参照してください。
IPersistPropertyBagImpl::Load
クライアント提供のプロパティ バッグから、オブジェクトのプロパティを読み込みます。
STDMETHOD(Load)(LPPROPERTYBAG pPropBag, LPERRORLOG pErrorLog);
解説
ATL では、オブジェクトのプロパティ マップを使用して、この情報を取得します。
Windows SDK の IPersistPropertyBag::Load に関する記事を参照してください。
IPersistPropertyBagImpl::Save
クライアント提供のプロパティ バッグに、オブジェクトのプロパティを保存します。
STDMETHOD(Save)(
LPPROPERTYBAG pPropBag,
BOOL fClearDirty,
BOOL fSaveAllProperties);
解説
ATL では、オブジェクトのプロパティ マップを使用して、この情報を格納します。 このメソッドは、既定では、fSaveAllProperties の値に関係なく、すべてのプロパティを保存します。
Windows SDK の IPersistPropertyBag::Save に関する記事を参照してください。