CSimpleDialog クラス
このクラスでは、基本的なモーダル ダイアログ ボックスが実装されます。
構文
template <WORD t_wDlgTemplateID, BOOL t_bCenter = TRUE>
class CSimpleDialog : public CDialogImplBase
パラメーター
t_wDlgTemplateID
ダイアログ テンプレート リソースのリソース ID。
t_bCenter
ダイアログ オブジェクトが所有者ウィンドウの中央に表示される場合は TRUE。それ以外の場合は FALSE。
メンバー
パブリック メソッド
名前 | 説明 |
---|---|
CSimpleDialog::DoModal | モーダル ダイアログ ボックスを作成します。 |
解説
基本的な機能を持つモーダル ダイアログ ボックスを実装します。 CSimpleDialog
では、Windows コモン コントロールのサポートのみが提供されます。 モーダル ダイアログ ボックスを作成し、表示するには、このクラスのインスタンスを作成し、ダイアログ ボックスの既存のリソース テンプレートの名前を指定します。 ダイアログ ボックス オブジェクトは、値が事前定義された (IDOK や IDCANCEL など) コントロールをユーザーがクリックすると閉じられます。
CSimpleDialog
では、モーダル ダイアログ ボックスのみを作成できます。 CSimpleDialog
により、既定のメッセージ マップを使用し、該当するハンドラーにメッセージを送信するダイアログ ボックス プロシージャが提供されます。
詳細については、「ダイアログ ボックスの実装」を参照してください。
継承階層
CDialogImplBase
CSimpleDialog
要件
ヘッダー: atlwin.h
CSimpleDialog::DoModal
モーダル ダイアログ ボックスを呼び出し、完了時にダイアログ ボックスの結果を返します。
INT_PTR DoModal(HWND hWndParent = ::GetActiveWindow());
パラメーター
hWndParent
ダイアログ ボックスの親へのハンドル。 値が指定されていない場合、親は現在アクティブなウィンドウに設定されます。
戻り値
成功した場合、戻り値は、ダイアログ ボックスを閉じたコントロールのリソース ID になります。
関数が失敗した場合、戻り値は -1 です。 拡張されたエラー情報を取得するには、GetLastError
を呼び出します。
解説
このメソッドによって、ダイアログがアクティブになっている間のユーザーとのすべてのやりとりが処理されます。 それによりダイアログ ボックスがモーダルになります。つまり、ダイアログ ボックスが閉じられるまでユーザーは他のウィンドウとやりとりできません。