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MQSeries アダプターの構造

MQSeries アダプターには、BizTalk Serverで実行されているアダプターと、MQSeries Server for Windows で実行されている COM+ アプリケーション MQSAgent の 2 つの部分があります。 この関係を次の図に示します。

MQSeries アダプター・コンポーネント

アダプタによって、MQSAgent アプリケーションとの通信が行われます。 その後、MQSAgent アプリケーションによって、MQSeries Server for Windows との通信が行われます。 コンピュータに MQSeries Server for Windows をインストールした場合、アダプタと同じコンピュータにエージェントをインストールできます。

アダプタの送信部分では、メッセージを MQSAgent に送信します。 その後、 MQSAgent は MQPut を使用して MQSeries キュー・マネージャーにメッセージを送信します。

アダプタの受信部分では、MQSAgent をポーリングし、メッセージがあるかどうかを確認します。 メッセージがある場合、MQSAgent は MQGet を実行してメッセージを取得します。 MQSAgent では、キュー マネージャからメッセージを取得するときの待機時間が 3 秒にハードコードされています。

Note

アダプタのポーリング間隔を設定できます。 ポーリング間隔を 3 秒未満に設定すると、待機間隔にポーリング間隔が設定されます。

トランザクションでは、メッセージの送信アクションと受信アクションの両方が発生する場合があります。 これにより、アダプタがメッセージをロールバックし、送信操作または受信操作を再試行できる可能性があります。 トランザクションの詳細については、「 MQSeries アダプターのバッチ処理とトランザクション処理」を参照してください。

アダプタは複数のコンピュータ間で動作するため、セキュリティに関する問題が発生する可能性があります。 たとえば、悪意のあるプログラムによってエージェントの権限が借用され、データがキャプチャされる場合があります。 アダプターとエージェントの保護強化の詳細については、「 MQSeries アダプターのセキュリティー」を参照してください。

参照

MQSeries アダプターのアーキテクチャ
MQSeries アダプターとは