逆アセンブラー パイプライン コンポーネントでのプロパティの昇格
プロパティの昇格とは、XML ドキュメントから XPath 式を使ってプロパティ値を抽出し、メッセージ コンテキストに設定することによって、プロパティ値に基づくメッセージのルーティングを可能にするプロセスです。
昇格されたプロパティに既定値または固定値がない場合、そのプロパティの XML フィールドが見つかりません。また、[ドキュメント構造の検証] プロパティが False の場合、プロパティは昇格されません。
カスタム パイプライン コンポーネントでは、複数値 (つまり、配列化された) プロパティを昇格させることができます。 複数値プロパティを含むメッセージは、コンテンツ ベースのルーティング (CBR) シナリオでのみサポートされます。オーケストレーションにルーティングしたり、追跡目的で使用することはできません。
終了タグが存在する空要素では、既定値や固定値は昇格されません。 たとえば、 <field1> は次の XML では昇格されません。
<document>
<field1></field1>
</document>
ただし、次の例のように、終了タグのない空要素は昇格されます。
<document>
<field1/>
</document>
ドキュメントから datetime データを読み取り、それをコンテキスト プロパティに設定するとき、データが UTC 形式であった場合、その形式が維持されます。 datetime データがローカル時刻にオフセット値を加えた形式になっている場合、BizTalk Server によって、datetime の形式が UTC 形式に変換されます。この UTC 形式は、ローカル時刻にオフセット値を加算することによって取得されます。 datetime 形式にタイム ゾーンも UTC 形式も指定されていなかった場合、ローカル時刻と見なされ、現在のタイム ゾーンに基づいて UTC に変換されます。
参照
XML 逆アセンブラー パイプライン コンポーネント
XML 逆アセンブラー パイプライン コンポーネントを構成する方法