アセンブラー パイプライン コンポーネントでのプロパティの降格
プロパティの降格を使用して、メッセージ コンテキストのプロパティ値をメッセージ コンテキストまたはメッセージのヘッダーやトレーラーにコピーできます。 プロパティの降格を行うには、ドキュメントで指定した XPath 式、またはヘッダーやトレーラー スキーマで指定した XPath 式を使用します。
コンテキスト プロパティの日付データを結果のドキュメントに書き込む場合、BizTalk Server では、日付データがすべて UTC 形式であることが前提となります。
プロパティをデータに書き込むために使用される形式は、次の表の XSD データ型によって決まります。
データ型 | フォーマット |
---|---|
xs:datetime | yyyy-MM-ddTHH:mm:ss.fffffffZ |
xs:date | yyyy-MM-ddZ |
xs:gDay | ---ddZ |
xs:gMonth | --MM—Z |
xs:gMonthDay | --MM-ddZ |
xs:gYear | yyyyZ |
xs:gYearMonth | yyyy-MMZ |
xs:time | HH:mm:ss.fffffffZ |
プロパティの降格とエンベロープ
エンベロープ内のファイルをアセンブルするときに、システム名前空間の 1 つ以上、またはユーザーの名前空間の 1 つから値を降格すると役に立つことが多くあります。 一般的には次のようなシナリオが考えられます。
バックエンド システムでデータのソースを追跡できるよう、システムに送信された元のファイル名を送信メッセージに含める場合。
メッセージ本文のデータをヘッダーに書き込む場合。 たとえば注文書の処理では、出荷先名をエンベロープに書き込むと下流のシステムで役に立つことがあります。
カスタム コードを記述せずに、多数の異なるフィールドを結合してヘッダーに含める場合。 XML アセンブラーやフラット ファイル アセンブラーのプロパティの降格で、この処理を実現できます。
重要な点としては、XML アセンブラー コンポーネントとフラット ファイル アセンブラー コンポーネントのどちらを使用しても、エンベロープとドキュメント本文用に使用するスキーマを指定できることです。 逆アセンブラーで使用されるスキーマと同じスキーマを選択したり、異なるフィールドで新しいエンベロープ スキーマを作成することもできます。
これらの概念の例については、「EnvelopeProcessing (BizTalk Server Sample)」を参照してください。
参照
フラット ファイル アセンブラー パイプライン コンポーネント
フラット ファイル アセンブラー パイプライン コンポーネントを構成する方法