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MIME/SMIME デコーダー パイプライン コンポーネント

MIME/SMIME デコーダー コンポーネントは、メッセージに MIME デコード機能を提供します。 このパイプライン コンポーネントは、受信パイプラインのデコード ステージに配置できます。サポートされているエンコードは、7bit、8bit、binary、quoted-printable、UUencode、および base64 です。 データのローカライズによって文字セットが変わっても、デコードは変更されません。

MIME/SMIME デコーダー コンポーネントを使用すると、受信メッセージを復号化および署名認証できます。 暗号化証明書は、サービスを実行する現在のユーザーの個人証明書ストアから使用されます。 署名認証の証明書は、ローカル コンピューターのアドレス帳ストアまたはメッセージ自体から使用されます。

メッセージの復号化に成功すると、MIME/SMIME デコーダー パイプライン コンポーネントは、メッセージの述語としてメッセージを復号化するために使用される暗号化証明書の拇印を関連付けます。 これは、メッセージにサブスクライブしているサービス (オーケストレーションまたは送信ポート) をこのキーを所有するホストに関連付ける必要があることを意味しています。 ホストとキー間の関連付けは、BizTalk 管理コンソールで行い、ホストのプロパティで表します。 BizTalk 管理コンソールでのホストの構成の詳細については、「 ホストのプロパティを変更する方法」を参照してください。

MIME/SMIME デコーダー パイプライン コンポーネントとは、すぐに使用できる受信パイプライン コンポーネントです。このパイプライン コンポーネントでは、マルチパート MIME/SMIME メッセージなどのマルチパート メッセージが処理されます。 パイプライン コンポーネントは、メッセージを解析し、同等のマルチパート BizTalk メッセージを作成します。 マルチパート BizTalk メッセージには、ボディ部というメッセージ固有の部分が 1 つあります。 XML 逆アセンブラー パイプライン コンポーネントなどの他のすべてのパイプライン コンポーネントは、BizTalk メッセージのボディ部だけを処理します。 また、BizTalk ボディ部に対応する MessageType は、サブスクライバーへのメッセージのルーティングに使用されます。

マルチパート MIME メッセージに対応する BizTalk BodyPart を識別するため、MIME/SMIME デコーダー パイプライン コンポーネントによって次の条件が評価されます。 条件の評価の順番を次に示します。

  1. Content-Description ヘッダーが "body" (大文字と小文字を区別しない) に設定されている、最初の MIME/SMIME 部分。

  2. Content-Type ヘッダーが "text/xml" (大文字と小文字を区別しない) に設定されている、最初の MIME/SMIME 部分。

  3. Content-Type ヘッダーが "text/" (大文字と小文字を区別しない) に設定されている、最初の MIME/SMIME 部分。

  4. 最初の MIME/SMIME 部分。

Note

BizTalk 出力メッセージにおける上記の各部分の順序は、MIME/SMIME メッセージの MIME/SMIME 部分の順序と同じです。

Note

マルチパート BizTalk メッセージがオーケストレーションによってサブスクライブまたは使用されている場合、メッセージの構成部分の数と、オーケストレーションをアクティブにするメッセージの構成部分の数は一致する必要があります。

MIME/SMIME デコーダー パイプライン コンポーネントの構成については、「 MIME-SMIME デコーダー パイプライン コンポーネントを構成する方法」を参照してください。 暗号化解除、署名検証、証明書の使用のBizTalk Serverサポートの詳細については、「メッセージの送受信のセキュリティ」を参照してください。

参照

パイプライン コンポーネント
MIME-SMIME プロパティ スキーマおよびプロパティ
MIME (BizTalk Server サンプル)