.NET クラスとして表されるメッセージ

この方法ではまず、メッセージの種類を定義する .NET クラスを作成します。 このクラスには、既定のコンストラクターを指定する必要があります。指定しなかった場合、それを使用するオーケストレーションがコンパイルされません。 このようなクラスの簡単な例を次に示します。

using System;  
using Microsoft.XLANGs.BaseTypes;  
Using PropertyNamespace;  
  
namespace NetClass  
{  
   [Serializable]  
   public class MsgClass  
   {  
      public MsgClass()  
      {  
         StrField = "OK";  
         IntField = 1;  
         ShortField = 1;  
      }  
  
      [PropertyNamespace.ShortPropertyName]  
      public Int16 ShortField;  
  
      [PropertyAttribute(typeof(PropertyNamespace.StringPropertyName)]  
      [DistinguishedFieldAttribute()]  
      public String StrField;  
  
      [DistinguishedFieldAttribute()]  
      public int IntField;  
   }  
}  

上の例の ShortField は PropertyNamespace.ShortPropertyName 型のプロパティとなります。このプロパティの基になる型は、ShortField と同じ Int16 型である必要があります。 StrField は、識別フィールド、および PropertyNamespace.StringPropertyName 型のプロパティとなります。このプロパティの基になる型は、StrField と同じ String 型である必要があります。 通常、PropertyNamespace.StringPropertyName と PropertyNamespace.ShortPropertyName は、BizTalk スキーマ エディターを使用してスキーマ プロパティとして作成されます。C# プロジェクトでは、これらのスキーマ プロパティが含まれているアセンブリを参照する必要があります。

Note

C# プログラミング言語では、属性名の末尾の "Attribute" は省略可能です。したがって、末尾の "Attribute" を省略した "DistinguishedField" や "Property" を代わりに使用できます。 たとえば、オブジェクトに適用された

[Property(typeof(PropertyNamespace.StringPropertyName))]  
[DistinguishedField]  
public string StrField;  

メッセージの種類をいったん定義したら、この種類のメッセージを新規作成するコードをオーケストレーションに記述するのは非常に簡単です。 メッセージの構築図形内で、単純な式を記述して、上に示した MsgClass 型の新しいメッセージを作成し、識別フィールドとして属性付けされたフィールドに値を割り当てます (既定値をオーバーライドする場合)。 MyMsg はオーケストレーション メッセージ変数で、種類は NetClass.MsgClass です。

MyMsg = new NetClass.MsgClass();  
MyMsg.StrField = "Changed Value";  
MyMsg.IntField = 15;  

参照

XSD スキーマとして表されるメッセージ
XLANGMessage として表されるメッセージ
ユーザー コードでのメッセージの構築