インスタンス メッセージの生成および検証
スキーマを検証した後、そのスキーマを使用して、サンプルのインスタンス メッセージを生成できます。 生成されるサンプルのインスタンス メッセージは、スキーマによって指定される要素と属性の構造を含んでいます。また、必要に応じて、仮のデータを生成します。
Note
インスタンス メッセージを生成する際に使用されるデータ生成メカニズムには、複数のプロパティで指定される値に応じてデータを生成するなどの高度な機能はありません。 たとえば、スキーマに Pattern プロパティの値が含まれている場合は、その派生元プロパティが Restriction に設定されている場合に Field Element ノードと Field Attribute ノードの [制限] カテゴリで使用できます。生成されたインスタンス メッセージは、インスタンス検証操作への入力としてそのまま使用できません。
スキーマからサンプル インスタンス メッセージを生成するには、ソリューション エクスプローラーのスキーマに関連付けられているショートカット メニューの [インスタンスの生成] コマンドを使用します。 インスタンス メッセージ生成操作の結果は、Visual Studio の [出力] ウィンドウで報告されます。
Note
インスタンスの生成操作には、スキーマの検証操作が含まれます。 検証が失敗すると、サンプルのインスタンス メッセージは生成されません。
生成されたインスタンス メッセージを含む出力ファイルを構成する方法など、スキーマからインスタンス メッセージを生成する方法の詳細な手順については、「 インスタンス メッセージの生成」を参照してください。
Note
[スキーマ] ノードの [ルート参照] プロパティの値を指定しない場合、BizTalk エディターはスキーマの最初のルート ノードのインスタンス メッセージを生成します。 [ルート参照] プロパティの値を指定すると、BizTalk エディターによって、指定したルートのインスタンス メッセージが生成されます。
スキーマを検証した後、BizTalk エディターを使用して、インスタンス メッセージがスキーマに準拠しているかどうかを確認できます。
スキーマに対してインスタンス メッセージを検証するには、ソリューション エクスプローラーのスキーマに関連付けられているショートカット メニューの [インスタンスの検証] コマンドを使用します。 検証の結果は、Visual Studio の [出力] ウィンドウで報告されます。
Note
生成されたインスタンス メッセージを生成元のスキーマを基に検証したときに、検証が合格しない場合があります。 たとえば、BizTalk エディターの [インスタンスの生成] コマンドを使用して生成されたインスタンス メッセージを検証しようとしたときに、関連するスキーマに、Derived By プロパティが Restriction に設定され、Pattern プロパティを使用して対応するデータが準拠する必要があるパターンを指定する Field Element ノードまたは Field Attribute ノードが含まれている場合、 検証は失敗します。 これは、インスタンス メッセージの生成時に使用されるデータ生成メカニズムが、 Pattern プロパティに指定された値に従ってデータを生成するのに十分に洗練されていないためです。 この他にも、検証が失敗する状況がいくつかあります。
検証するインスタンス メッセージを指定する方法など、インスタンス メッセージを検証する方法に関する詳細な手順については、「 スキーマの検証」を参照してください。