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ImportApp コマンド

.msi ファイルに格納されたアイテムを BizTalk アプリケーションにインポートします。 指定したアプリケーションが存在しない場合は、新しく作成されます。

アプリケーションをインポートするとき、特定の展開環境用にカスタマイズしたバインド ファイルがそのアプリケーションに追加されていれば、/Environment パラメーターで、アプリケーションの展開先環境を指定できます。 背景情報については、「 バインド ファイルとアプリケーションの展開」を参照してください。 バインド ファイルを追加する手順については、「 AddResource コマンド: BizTalk バインド」を参照してください。

Note

インポート操作の所要時間が 3600 秒を超えた場合は、タイムアウトになります。 .msi ファイルをインポートするとき、操作がタイムアウトした場合は、アプリケーションを再度エクスポートし、エクスポートするアイテムのサブセットを選択して、アプリケーションのコンテンツを複数の .msi ファイルに分割する必要があります。 詳細については、「 BizTalk アプリケーションをエクスポートする方法」を参照してください。

インポートが失敗した場合、BTSTask はエラーの数を示す値を返します。 操作中に実行されたほとんどのアクションはロールバックされます。ただし、次のアクションはロールバックされません。

  • カスタム スクリプトによって実行されたアクションはロールバックされません。 Delete 環境変数を使用することにより、ロールバックに対応したスクリプトを作成することもできます。

  • グローバル アセンブリ キャッシュ (GAC) にインストールされたアセンブリは削除されません。

  • Windows レジストリに登録されたエントリは削除されません。

    インポートが正常に完了した場合、BTSTask は "0" を返します。

使用

BTSTask ImportApp /Package:value [/Environment:value] [/ApplicationName:value] [/Overwrite] [/Server:value] [/Database:value]

パラメーター

パラメーター 必須
/Package (または /P、解説を参照) はい .msi ファイルの完全パス。 パスにスペースが含まれている場合は、二重引用符 (") で囲む必要があります。 例: "C:\My MSI Files\MyApplication.msi"
/Environment (または /E、解説を参照) いいえ バインド ファイルの適用対象の展開環境 (Test など)。 これは、バインド ファイルをアプリケーションに追加するときに、対象の展開環境として指定した値です。 指定しなかった場合、環境の指定されていないすべてのバインドが適用されます。
/ApplicationName (または /A、解説を参照) いいえ .msi ファイル内のアイテムをインポートする BizTalk アプリケーションの名前。 名前にスペースが含まれている場合は、二重引用符 (") で囲む必要があります。 指定しなかった場合、既定のアプリケーションが使用されます。 指定したアプリケーションが存在しない場合は、アプリケーションが新しく作成されます。
/Overwrite (または /O、解説を参照) いいえ .msi ファイル内のアイテムと、アプリケーション内のアイテムとが、同じローカル一意識別子 (LUID) を持つ場合に、アプリケーション内のアイテムを上書きするためのオプション。 ListApp コマンドを使用して、アプリケーション内の成果物の LUID を表示できます。 このオプションを省略した場合、.msi ファイル内のアイテムと同じ LUID を持つアイテムがアプリケーションに存在すると、インポートは失敗します。
/Server (または /S、解説を参照) いいえ BizTalk 管理データベースをホストする SQL Server インスタンスの名前。ServerName\InstanceName,Port の形式で指定します。

インスタンス名の指定は、そのインスタンス名がサーバー名と異なる場合にのみ必要です。 ポートの指定は、SQL Server で使用するポート番号が既定値 (1433) と異なる場合にのみ必要です。

例 :

Server=MyServer

Server=MyServer\MySQLServer,1533

指定しなかった場合、ローカル コンピューターで実行されている SQL Server インスタンスの名前が使用されます。
/Database (または /D、解説を参照) いいえ BizTalk 管理データベースの名前。 指定しなかった場合、SQL Server のローカル インスタンスで実行されている BizTalk 管理データベースが使用されます。

サンプル

BTSTask ImportApp /Package:C:\MSI\MyApplication.msi /Environment:Test /ApplicationName:MyApplication /Overwrite

注釈

パラメーターの大文字と小文字は区別されません。 パラメーター名は、すべて入力する必要はありません。最初の数文字 (一意に特定できるだけの文字数) を入力するだけで構いません。

参照

BTSTask コマンド ライン リファレンス
BizTalk アプリケーションをインポートする方法