フラット ファイル スキーマ
フラット ファイル スキーマの目的
フラット ファイル スキーマには、2 つの機能があります。 その 1 つは、レコードおよびフィールドの同じ特性 (構造を含む) をすべて XML スキーマとして定義することです。もう 1 つの機能は、フラット ファイル インスタンス メッセージを等価の XML インスタンス メッセージに変換 (またはその逆の変換) する場合に必要となる、フラット ファイルのすべての特性を定義するメカニズムを提供することです。 最初の機能は、BizTalk マッパー内のフラット ファイル スキーマを使用して、準拠するフラット ファイル インスタンス メッセージを別の送信先構造に変換するための定義を行う場合に、利用できます。 BizTalk マッパーの送信先スキーマで定義される送信先構造は、フラット ファイル メッセージ スキーマ (XML スキーマの可能性がある) によって管理される場合と、管理されない場合があります。
2 つ目の機能 (ドキュメントのフラット ファイル形式と等価の XML 形式間の変換に関する機能) では、注釈構文を使用して XSD (XML Schema Definition) 言語のスキーマに追加される、さまざまな情報が使用されます。 この情報は、XSD の観点 (構造を管理するスキーマを基にした XML インスタンス メッセージの検証で有用かどうかという概念) から考えると、余分な情報といえます。 ただし、XSD 注釈構文は、スキーマ要素内の注釈として格納されるスキーマ全体の情報から、対応する要素または属性要素内の注釈として格納される特定のレコードまたはフィールドに固有の情報まで、さまざまなスコープ内で XSD スキーマ内にフラット ファイル構造情報を格納するための便利なメカニズムを提供します。
フラット ファイル スキーマには、同等の XML スキーマには見られない独自の特性があります。それは、インスタンス メッセージと管理するスキーマを、内容に基づいて照合できないことです。 このため、静的なスキーマのセットを指定し、実行時にフラット ファイル逆アセンブラーが使用できるようにする必要があります。
フラット ファイルの特性に関連付けられている追加のノード プロパティを表示するには、[スキーマ] ノードの [スキーマ エディター拡張機能] プロパティを使用してフラット ファイル拡張子を指定する必要があります。 これらのプロパティは、既定では表示されません。
フラット ファイル スキーマに固有のノード プロパティの詳細については、「UI ガイダンスと開発者 API 名前空間リファレンス」の「フラット ファイル スキーマの補助ノード プロパティ」を参照してください。