BAM のワークフロー
ビジネス アクティビティ監視と連携する 4 つのユーザー ロールと、ロールで使用されるツールを次に示します。
BAM ロール
次の手順では、ビジネス アクティビティ監視を使用するためのワークフローの概要について説明します。
収集するビジネス データの指定
ビジネス データは次のように収集されます。
ビジネス アナリストは、BAM アクティビティ ウィザードを使用して、すべてのビジネス ユーザー用に収集するデータを指定します。
また、BAM ビュー ウィザードを使用して、ビジネス ユーザーのカテゴリごとにビューを定義します。
定義が終了した後、BAM 定義ブックと呼ばれる Microsoft® Excel ブックに、アクティビティとビューを保存します。
ビジネス アナリストは BAM 定義ブックを XML にエクスポートします。
システム管理者と開発者は、この XML を使用してロールを実行します。
BAM 定義ブックの使用方法については、「 Excel でビジネス アクティビティとビューを定義する」を参照してください。
BAM インフラストラクチャの管理
ビジネス アナリストが必要な BAM ビューを定義した後、システム管理者は BAM 管理ユーティリティ (BM.EXE) というコマンド ライン ツールを使用して、BAM 定義ブック、またはブックからエクスポートした XML から BAM インフラストラクチャを展開します。
BAM 管理ユーティリティを使用すると、BAM ビューのサポートに必要なテーブル、トリガー、DTS パッケージ、および OLAP キューブが動的に作成されます。
ビジネス アナリストが別の BAM ビューを定義したり、既存の BAM ビューを変更するたびに、システム管理者は BAM 定義ブックを再展開する必要があります。
オーケストレーションへの XML のマッピング
ビジネス アナリストが BAM 定義ブックを XML にエクスポートした後、開発者は XML ファイルを追跡プロファイル エディターにインポートします。 開発者は、XML をオーケストレーションにマップして、ビジネス アナリストに必要な情報を実装します。
XML をオーケストレーションにマップするには、追跡プロファイル エディター (TPE) を使用して次の手順を実行します。
BizTalk 管理データベース (構成データベース) に格納されている展開済みのアセンブリを読み込みます。 展開済みのアセンブリには、上記の手順 1. でビジネス アナリストが指定した要件に対応する 1 つ以上のオーケストレーションが含まれています。
オーケストレーションから抽出するデータを定義します。 これには、メッセージ スキーマやオーケストレーション図形から適切なビジネス マイルストーン (イベント) やデータ項目フォルダーに項目をドロップします。
作業が終了した後、ファイルを BizTalk® Server 追跡 (.btt) ファイルとして Visual SourceSafe などの格納データベースに保存します。
開発者は .btt ファイルをテスト データベースに展開し、結合テストを行って結果を確認します。
追跡プロファイルの展開
システム管理者は、追跡プロファイル エディターを使用して、1 つ以上の BizTalk 管理データベースにプロファイルを展開します。
開発者がオーケストレーションを変更したり、ビジネス ユーザーの要件が変わって追跡するデータが増えるたびに、システム管理者は、コマンド ライン ユーティリティの bttdeploy.exe を使用して追跡プロファイルを再展開する必要があります。
ビジネス データの表示
ビジネス ユーザーは、BM.exe ユーティリティによって生成される _LiveData ブックを使用します。 _LiveData ブックを開くたびに新しいライブ データが受信されます。このデータはビジネス プロセスの特定の側面を監視するために収集されたものです。
リアルタイム集計として定義されているデータを表示するには、ビジネス ユーザーがブックの [更新 ] をクリックしてデータを表示するだけで済みます。
集計データがリアルタイムでない場合は、スケジュール設定された DTS パッケージの実行時に取得されたビジネス データのスナップショットを参照できます。
組織で共同作業が必要な場合、ビジネス ユーザーは BAS Web サイトからライブ データにアクセスできます。