BAM ポータルでの集計
集計とは、OLAP キューブで分析処理を行う際に使用できる事前計算されたデータのテーブルです。 集計を使用すると、多次元データベースを効率的にクエリできるようになります。 Excel 用の BAM アドインを使用して監視モデル (ビジネス データの概要定義) を作成および展開すると、集計が作成されます。この集計を使用すると、主要業績評価指数 (KPI) と関連のあるデータのコレクションを迅速に評価することができます。
集計の種類
集計には、スケジュール済みの集計とリアルタイム集計があります。 スケジュール済みの集計は OLAP キューブであり、指定した時刻のビジネス データのスナップショットを表します。 リアルタイム集計では、指定したトリガー ポイントに基づいてビジネス データを表示でき、KPI に達した直後に BAM システムから通知が送信されるようにできます。
ピボットテーブル ビュー
ピボットテーブル ビュー領域には、Excel 用の BAM アドインを使用してデザインしたピボットテーブル レポートが表示されます。 Office Web コンポーネントを使用すると、ピボットテーブル レポートを操作して、ニーズに最適なデータのビューを表示できます。
Note
リアルタイム集計 (RTA) と事前計算済みの集計 (OLAP 実装) のどちらを使用した場合でも、アクティビティのマイルストーンに達したときに、そのマイルストーンが進捗ディメンションで使用されていなければ、ピボットテーブル レポートを表示しても、一部の行に空のデータが含まれることがあります。 時間ディメンションが進行状況ディメンションのコンテキストで使用され、"受信済み" ではなく "acknowledged" などのマイルストーンに固定されている場合は、null データを持つ行を検出することもできます。この場合、アクティビティ インスタンスが受信され、受信したマイルストーンがトリガーされますが、アクティビティはまだ受信確認マイルストーンをトリガーしておらず、時間ディメンション行にゼロが表示されます。 このような状況を回避するには、時間ディメンションを受信マイルストーンまでリンクします。
BAM ポータルでピボットテーブル レポートを変更する際に Office Web コンポーネントを使用する場合は、次の点に注意してください。
Excel のピボットテーブル レポートには、タイム スライス ディメンションを設定できるページ フィールドが含まれています。 BAM ポータルで使用されるOffice Web コンポーネントには、[ページ] フィールドは含まれません。 Excel のピボットテーブル レポートで、ディメンションにページ フィールドを使用している場合、BAM ポータルのピボットテーブル レポートではページ フィールドのデータは表示されません。
Office Web コンポーネントは、BAM ポータルのコンテンツ フレームにデータを表示します。 このフレームの領域の制限により、フィールドの一覧から列の領域にディメンションを追加すると、ピボットテーブル レポートでは、ディメンション名の一部または全体が表示されなくなることがあります。
ピボットテーブルの詳細については、「ピボットテーブルの用語の説明」 https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=55416を参照してください。
グラフ ビュー
グラフ ビュー領域に表示される集計はグラフィカル インターフェイスで操作できます。 Office Web コンポーネントを使用すると、グラフ ビューを使用して集計の詳細を操作し、必要に応じてレポートに表示されるデータを調整することができます。 グラフ フィールドの一覧からデータ項目をドラッグ アンド ドロップして集計を調整すると、その集計のピボットテーブル レポートでは調整内容が自動的に反映されます。 また、ピボットテーブル レポートをドリルスルーして、新しい集計ビューに警告を作成することができます。