プライベート プロセス
Microsoft BizTalk Accelerator for RosettaNet (BTARN) は、プライベート プロセスとしてorganizationの内部にあるビジネス プロセスを実装します。 パブリック プロセスは、取引先との統合を伴うビジネス プロセスを処理します。 BTARN は、(プライベート プロセス内の) サービス コンテンツ処理とバックエンド統合を、RosettaNet Implementation Framework (RNIF) 処理 (パブリック プロセス内) から分離します。
BTARN では、長期にわたって実行される BizTalk オーケストレーションとして、プライベート プロセスを実装しています。 BTARN は、イニシエーター側で 1 つのプライベート プロセス オーケストレーションを使用し、1 つはレスポンダー側で使用します。 各プライベート プロセスは、着信または送信の Service Content メッセージ部を解釈して処理します。 プライベート プロセスは、パブリック プロセスとの間で Service Content の送受信を行います。 プライベート プロセスはヘッダーを処理しません。また、RNIF 処理も実行しません。 これらの処理は、パブリック プロセスが行います。
エンタープライズのシナリオでは、PIP メッセージ スキーマごとにプライベート プロセスが 1 つあるのが一般的です。 ただし、BTARN SDK には、PIP メッセージを処理できる 2 つのプライベート プロセス オーケストレーションが含まれています。 1 つのオーケストレーションはイニシエーター プロセス (PrivateInitiator.odx、 PrivateInitiator Sample [RN3]) 用で、1 つはレスポンダー プロセス用です (PrivateResponder.odx、 PrivateResponder サンプル [RN3]を参照)。 BTARN を特定のビジネス プロセスに適応させるために、プライベート プロセスをカスタマイズする必要があります。
SDK には、ビジネス ルールを組み込んだ PIP 固有のプライベート レスポンダー プロセスを実装するプロセスも含まれています (PIP3A4PrivateResponder.odx、 ビジネス ルールを使用した 3A4 プライベート レスポンダー オーケストレーションを参照)。
プライベート プロセスは、Service Content の書式をバックエンドの基幹業務 (LOB) 形式から XML 形式に変更します。 XML 形式になるとすぐに、BTARN によってサービス コンテンツが処理され、パブリック プロセスによって RNIF 準拠ヘッダーがサービス コンテンツに追加されて転送されます。
プライベート プロセスは、BTARNDATA SQL Server データベースの MessageToLOB テーブルと MessagesFromLOB テーブルを介してバックエンド基幹業務アプリケーションに接続します。 このデータベースは、BTARN と LOB アプリケーション間の通信を処理します。 LOB アプリケーションは、インターフェイスを使用して、データベース テーブルにアクセスします。