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仮想マシンのコストを最適化するためのベスト プラクティス

この記事では、仮想マシンのコストを管理するためのベスト プラクティスについて説明します。

仮想マシンの課金モデルのしくみと、リソースのデプロイの前にコストを見積もる方法については、コスト管理の計画に関するページを参照してください。 仮想マシンのコストを監視する方法については、「仮想マシンのコストを監視する」を参照してください。

この記事では、次の内容について説明します。

  • 仮想マシンのコストを管理して削減するためのベスト プラクティス
  • Azure ポリシーを使用してコストを管理および削減する方法

仮想マシンのコストを管理して削減するためのベスト プラクティス

Virtual Machines のコストを削減するために使用できるいくつかのベスト プラクティスを紹介します。

  • 仮想マシン セレクターを使って、ニーズに最適な VM を特定します
    • 開発環境とテスト環境の場合:
      • B シリーズの仮想マシンを使います
        • Windows マシンには B2 以上を使います
      • 可能な場合は、SSD ではなく HDD を使います
      • geo 冗長またはゾーン冗長のストレージ アカウントではなく、ローカル冗長ストレージ (LRS) アカウントを使います
      • Logic Apps または Azure Automation を使って、VM の自動開始と自動停止のスケジュールを実装します
    • 運用環境の場合:
      • 専用の Standard 価格レベル以上を使います
      • Premium SSD v2 ディスクを使い、ワークロード パターンを基に高い、または低い需要を考慮して、プログラムでそのパフォーマンスを調整します
      • 他のディスクの種類の場合は、過剰プロビジョニングを必要とせずに目的のパフォーマンスが実現されるよう、ディスクのサイズを決定します。 変動するワークロード パターンを考慮して、使われないプロビジョニング済み容量を最小限に抑えます
  • ロールベースのアクセス制御 (RBAC) を使って、リソースを作成できるユーザーを制御します
  • 可能な場合は、Azure スポット仮想マシンを使います
  • Windows 仮想マシンの場合は、Windows Server 向け Azure ハイブリッド特典を使ってライセンス コストを削減することを検討します
  • コスト アラートを使って、使用状況と支出を監視します
  • 自動スケーリングを構成して、アイドル状態のインスタンスを最小限に抑えます
  • 運用アクセス用に Azure Bastion を構成します

ポリシーを使用して Virtual Machines のコストを管理および削減する

Azure Policy を使って、リソースのコストを管理および最適化できます。

Virtual Machinesネットワーク サービスには、コスト削減に役立つ組み込みのポリシーがあります。

  • 許可されている仮想マシン SKU - このポリシーでは、組織がデプロイできる一連の仮想マシン サイズ SKU を指定できます。 このポリシーを使うと、目標の予算を超える仮想マシンのサイズを制限できます。 新しい仮想マシン SKU を追加したら、このポリシーを更新して維持する必要があります。
  • ネットワーク インターフェイスにはパブリック IP を設定できません - このポリシーは、明示的に許可されている場合を除き、パブリック IP アドレスの作成を制限します。 インターネットへの不必要な公開を制限すると、帯域幅と仮想ネットワーク データのコストを削減できます。

Azure Policy を使ってカスタム ポリシーを作ることもできます。 次に例をいくつか示します。

次のステップ

この記事では、仮想マシンのコストを管理して削減するためのベスト プラクティスと、Azure ポリシーを使用してコストを管理および削減する方法について説明しました。

仮想マシンのコストの最適化の詳細については、次の記事を参照してください。