クイックスタート: Synapse ワークスペースを Microsoft Purview アカウントに接続する

[アーティクル]
06/01/2023

このクイックスタートでは、Microsoft Purview アカウントを Synapse ワークスペースに登録します。この接続により、Microsoft Purview の資産を検出し、Synapse の機能を使用してそれらを操作し、系列情報を Microsoft Purview にプッシュできるようになります。

Synapse では、次のタスクを実行できます。

上部にある検索ボックスを使用して、キーワードに基づいてMicrosoft Azure Purview の資産を検索する
メタデータ、系列、注釈に基づいてデータを理解する
リンクされたサービスまたは統合データセットを使用してこれらのデータをワークスペースに接続する
Synapse Apache Spark、Synapse SQL、および Data Flow を使用してこれらのデータセットを分析する
パイプラインを実行し、系列情報を Microsoft Purview にプッシュする

前提条件

Microsoft Purview アカウントを接続するためのアクセス許可

Microsoft Purview アカウントを Synapse ワークスペースに接続するには、Azure portal IAM からの Synapse ワークスペースの共同作成者ロールが必要です。また、その Microsoft Purview アカウントにアクセスできる必要があります。詳細については、Microsoft Purview のアクセス許可に関するページを参照してください。

Microsoft Purview アカウントを接続する

Microsoft Purview アカウントを接続するには、次の手順に従います。

https://web.azuresynapse.net にアクセスし、Synapse ワークスペースにサインインします。
[管理] ->[Microsoft Purview] に移動し、[Connect to a Microsoft Purview account](Microsoft Purview アカウントに接続する) を選択します。
[Azure サブスクリプションから] または [手動で入力] を選択できます。 Azure サブスクリプションから、自分がアクセスできるアカウントを選択できます。
接続すると、[Microsoft Purview アカウント] タブで Microsoft Purview アカウントの名前を確認できます。

Microsoft Purview アカウントがファイアウォールによって保護されている場合は、Microsoft Purview 用のマネージドプライベートエンドポイントを作成します。 Azure Synapse からセキュリティで保護された Microsoft Purview アカウントにアクセスできるようにする方法の詳細を確認してください。初期接続時にそれを行うことも、既存の接続を後で編集することもできます。

Microsoft Purview の接続情報は、次のような Synapse ワークスペースリソースに格納されます。プログラムを使用して接続を確立するには、Synapse ワークスペースを更新し、purviewConfiguration 設定を追加します。

{
    "name": "ContosoSynapseWorkspace",
    "type": "Microsoft.Synapse/workspaces",
    "location": "<region>",
    "properties": {
        ...
        "purviewConfiguration": {
            "purviewResourceId": "/subscriptions/<subscriptionId>/resourceGroups/<resourceGroupname>/providers/Microsoft.Purview/accounts/<PurviewAccountName>"
        }
    },
    "identity": {...},
    ...
}

認証の設定

Synapse ワークスペースのマネージド ID は、Synapse ワークスペースから Microsoft Purview への系列のプッシュ操作を認証するために使用されます。

Synapse ワークスペースのマネージド ID に、Microsoft Purview ルートコレクションのデータキュレーター ロールを付与します。詳細については、Microsoft Azure Purview でのアクセスの制御およびコレクションを使用したロールの追加とアクセスの制限を参照してください。

Synapse Studio で Synapse ワークスペースを Microsoft Purview に接続すると、Synapse は、自動的にこのようなロールの割り当ての追加を試みます。 Microsoft Purview ルートコレクションに対するコレクション管理者ロールがあり、ネットワークから Microsoft Purview アカウントにアクセスできる場合、この操作は成功します。

Microsoft Purview の接続の監視

Synapse ワークスペースを Microsoft Purview アカウントに接続すると、有効な統合機能に関する詳細を含む次のページが表示されます。

Azure Synapse と Microsoft Purview の統合状態を監視するスクリーンショット。

データ系列 - Synapse パイプラインでは、次のいずれかの状態が表示される可能性があります。

接続中: Synapse ワークスペースは Microsoft Purview アカウントに正常に接続されています。これは、Synapse ワークスペースが Microsoft Purview アカウントに関連付けられていて、そのアカウントに系列をプッシュする権限があることを示しています。 Microsoft Purview アカウントがファイアウォールによって保護されている場合は、アクティビティの実行および系列のプッシュに使用される統合ランタイムが、Microsoft Purview アカウントに到達できることを確認する必要もあります。セキュリティで保護された Microsoft Purview アカウントへのアクセスに関するページで詳細を確認してください。
接続解除: Microsoft Purview データキュレーターロールが Synapse ワークスペースのマネージド ID に付与されないため、Synapse ワークスペースは、Microsoft Purview に系列をプッシュできません。この問題を修正するには、ご自身の Microsoft Purview アカウントに移動してロールの割り当てを確認し、必要に応じて手動でロールを付与します。詳細については、「認証の設定」セクションを参照してください。
不明: Azure Synapse によって状態を確認できません。次のような原因が考えられます。
- アカウントがファイアウォールによって保護されているため、ご自身の現在のネットワークから Microsoft Purview アカウントに到達できません。代わりに、ご自身の Microsoft Purview アカウントに接続されているプライベートネットワークから Synapse Studio を起動できます。
- Microsoft Purview アカウント上でロールの割り当てを確認する権限がありません。ご自身のロールの割り当てについては、Microsoft Purview アカウント管理者に問い合わせることができます。必要な Microsoft Purview ロールについては、「認証の設定」セクションを参照してください。

Note

切断状態であっても、Azure Synapse 内でのカタログ検索機能の使用には影響しません。データ閲覧者ロールが Microsoft Purview コレクションレベルで付与されている場合は、引き続き機能します。

データ系列を Microsoft Purview に報告する

Synapse ワークスペースを Microsoft Purview アカウントに接続すると、パイプラインを実行するときに、Synapse は系列情報を Microsoft Purview アカウントに報告します。サポートされる機能の詳細とエンドツーエンドチュートリアルについては、「Azure Synapse Analytics のメタデータと系列」を参照してください。

Microsoft Purview を使用したデータの検出と探索

Synapse ワークスペースを Microsoft Purview アカウントに接続すると、Synapse ワークスペースの上部中央にある検索バーを使用して、データを検索してアクションを実行できます。詳細については、「Microsoft Purview を使用した Synapse でのデータの検出、接続、探索」を参照してください。