Azure Monitor for SAP solutions 用の Linux プロバイダーを構成する
このハウツー ガイドでは、Azure Monitor for SAP solutions リソース用の Linux OS プロバイダーを作成する方法について説明します。
前提条件
- Azure サブスクリプション。
- 既存の Azure Monitor for SAP solutions リソース。 Azure Monitor for SAP solutions リソースを作成するには、Azure portal のクイックスタートまたは PowerShell のクイックスタートに関するページを参照してください。
- 監視する各 SAP ホスト (BareMetal または Azure 仮想マシン (VM)) にノード エクスポーターの最新バージョン をインストールします。 詳細については、ノード エクスポーター GitHub リポジトリに関するページを参照してください。
- ノード エクスポーターでは、規定のポート 9100 を使用して、メトリックが公開されます。 カスタム ポートを使用する場合は、ファイアウォールでそのポートを開き、プロバイダーを作成している間は同じポートを使用します。
- Linux ホスト上で、既定のポート 9100、またはノード エクスポーター用に構成されたカスタム ポートが開かれ、リッスンが行われている必要があります。
Linux にノード エクスポーターをインストールするには:
https://prometheus.io/download/#node_exporter で、Linux 用の適切なノード エクスポーター バージョンを右クリックして、以下のコマンドで使用するリンク アドレスをコピーします。 たとえば、https://github.com/prometheus/node_exporter/releases/download/v1.6.1/node_exporter-1.6.1.linux-amd64.tar.gz のように指定します。
ノード エクスポーターをインストールするディレクトリに切り替えます。
wget https://github.com/prometheus/node_exporter/releases/download/v<xxx>/node_exporter-<xxx>.linux-amd64.tar.gz
を実行します。xxx
をバージョン番号に置き換えます。tar xvfz node_exporter-<xxx>.linux-amd64.tar.gz
を実行します。cd node_exporter-<xxx>linux-amd64
を実行します。./node_exporter
を実行します。./node_exporter --web.listen-address=":9100" &
を実行します。ノード エクスポーターがデータの収集を開始します。
http://<ip>:9100/metrics
でデータをエクスポートできます。
スクリプトを実行して、ノード エクスポーターを設定する
# To get the latest node exporter version from: https://prometheus.io/download/#node_exporter
# Right click on the linux node exporter version and copy the link address which will be used in the below command. For example - https://github.com/prometheus/node_exporter/releases/download/v1.6.1/node_exporter-1.6.1.linux-amd64.tar.gz
# Change to the directory where you want to install the node exporter.
wget https://github.com/prometheus/node_exporter/releases/download/v<xxx>/node_exporter-<xxx>.linux-amd64.tar.gz
tar xzvf node_exporter-<xxx>.linux-amd64.tar.gz
cd node_exporter-<xxx>linux-amd64
nohup ./node_exporter --web.listen-address=":9100" &
仮想マシンの再起動時にノード エクスポーターを起動するように systemctl サービスを設定する
対象の VM を再起動するか停止すると、ノード エクスポーター サービスは停止されます。 監視を続けるには、手動で再起動する必要があります。
次のコマンドを実行して、ノード エクスポーターをサービスとして実行できるようにします。
Note
この
xxxx
をノード エクスポーターのバージョンに置き換えます。 たとえば、1.6.1
のようにします。# Change to the directory where node exporter bits are downloaded and copy the node_exporter folder to path /usr/bin sudo mv node_exporter-<xxxx>.linux-amd64 /usr/bin # Create a node_exporter as a service file under etc/systemd/system sudo tee /etc/systemd/system/node_exporter.service<<EOF [Unit] Description=Node Exporter After=network.target [Service] Type=simple Restart=always ExecStart=/usr/bin/node_exporter-<xxxx>.linux-amd64/node_exporter $ARGS ExecReload=/bin/kill -HUP $MAINPID [Install] WantedBy=multi-user.target EOF # Reload the system daemon and start the node exporter service. sudo systemctl daemon-reload sudo systemctl start node_exporter sudo systemctl enable node_exporter # Check the status of node exporter if it is running in active(running) state. sudo systemctl status node_exporter # To test the node exporter running as a service # NOTE - Downtime impacts the Business application running on VM # Crash/Re-start the Virtual Machine, login back into VM and check node exporter status to be active(running) sudo systemctl status node_exporter
セキュリティで保護された通信を有効にするための前提条件
TLS 1.2 以降を有効にするには、この記事に記載されている手順に従います。
Linux OS プロバイダーを作成する
- Azure portal にサインインします。
- Azure Monitor for SAP Solutions に移動します。
- [作成] を選んで、新しい Azure Monitor for SAP solutions リソースを作成します。
- [プロバイダーの追加] を選択します。
- 新しいプロバイダーに対して次の設定を構成します。
- [種類] で、 [OS (Linux)] を選択します。
- [名前]: プロバイダーの一意の名前を入力します。
- "省略可能" [セキュリティで保護された通信を有効にする] を選択し、証明書の種類を選択します。
- 規定のポート 9100 を使用している場合、[ノード エクスポーター エンドポイント] に、「
http://IP:9100/metrics
」と入力します。 カスタム ポートを使用している場合は、「http://IP:PORT/metrics
」と入力します。IP
を Linux ホストの IP アドレス、PORT
をカスタム ポート番号と置き換えます。 - IP アドレスには、Linux ホストのプライベート IP アドレスを使用します。 ホストと Azure Monitor for SAP solutions リソースは、必ず同じ仮想ネットワーク内に配置します。
- Linux ホストでファイアウォール ポート 9100 を開きます。
firewall-cmd
を使用している場合は、_firewall-cmd_ _--permanent_ _--add-port=9100/tcp_
、_firewall-cmd_ _--reload_
の順に実行します。ufw
を使用している場合は、_ufw_ _allow_ _9100/tcp_
、_ufw_ _reload_
の順に実行します。
- Linux ホストが Azure VM である場合は、該当するすべてのネットワーク セキュリティ グループで、ソースとして VirtualNetwork からのポート 9100 でのインバウンド トラフィックが許可されていることを確認します。
- [プロバイダーの追加] を選択して変更内容を保存します。
- 必要に応じてその他のプロバイダーの追加を続けます。
- [レビュー + 作成] を選択し、設定を確認します。
- [作成] を選択して、リソースの作成を完了します。
トラブルシューティング
一般的なエラーを解決するには、次の手順のようにします。
Prometheus エンドポイントに到達できない
プロバイダー設定の検証操作が、コード "PrometheusURLConnectionFailure
" が表示され失敗する場合は、次の手順に従います。
- Linux ホスト上で、ノード エクスポーター用に構成されている規定のポート 9100 またはカスタム ポートが開かれリッスンが行われているかどうかを確認します。
- ノード エクスポーター エージェントを再起動してみます。
- ノード エクスポーターをインストールしたフォルダーに移動します (ファイル名は
node_exporter-<xxxx>-amd64
のようになります)。 ./node_exporter
を実行します。nohup ./node_exporter &
コマンドを実行して、node_exporter を有効にします。 前のコマンドに nohup と & を追加することで、node_exporter は Linux マシンのコマンドラインから切り離されます。 含まれていない場合、コマンドラインが閉じられると、node_exporter は停止します。
- ノード エクスポーターをインストールしたフォルダーに移動します (ファイル名は
- Azure Monitor for SAP solutions リソースを作成したときに指定したサブネットから Prometheus エンドポイントに到達できることを確認します。
サジェスチョン
トラブルシューティングを行うには、この推奨事項を使用してください
ノード エクスポーターを有効にする
nohup ./node_exporter &
コマンドを実行して、node_exporter
を有効にします。- 上記のコマンドへの
nohup
および&
の追加によって、node_exporter
が Linux マシンのコマンドラインから切り離されます。 含まれていなければ、コマンドラインを閉じるときに、node_exporter
が停止されます。