Azure Database for PostgreSQL - フレキシブル サーバーで Azure Storage を使用してデータをインポートおよびエクスポートする
適用対象: Azure Database for PostgreSQL - フレキシブル サーバー
Azure Storage アカウント内に BLOB として格納されているデータをインポートして、それを PostgreSQL 内のテーブルに挿入できます。 または、SQL 言語の機能を使用して、クエリ実行、フィルター処理、変換、または集計を行うことができます。
PostgreSQL テーブル内に格納されているデータを、任意の Azure Storage アカウント内に格納されている BLOB にエクスポートすることもできます。
そのためには、Azure Database for PostgreSQL フレキシブル サーバーのインスタンス内に pg_azure_storage
拡張機能をインストールし、それに組み込まれている機能を使用する必要があります。
Azure Blob Storage
Azure Blob Storage は、クラウド向けのオブジェクト ストレージ ソリューションです。 Blob Storage は、テキスト データやバイナリ データなどの大量の非構造化データを格納するために最適化されています。 非構造化データとは、特定のデータ モデルや定義に従っていないデータであり、テキスト データやバイナリ データなどがあります。
Azure Blob Storage には、リソースの 3 種類の階層があります。
ストレージ アカウントは、BLOB、ファイル、キュー、テーブル、ディスクなどのアイテムのサービスを保持する管理エンティティです。
また、Azure でストレージ アカウントを作成すると、ストレージ リソースに一意の名前空間が与えられます。 その一意の名前空間が、URL の一部を形成します。 ストレージ アカウント名は、Azure 内のすべての既存のストレージ アカウント名で一意になっている必要があります。
コンテナー はストレージ アカウント内にあります。 コンテナーは、BLOB が格納されているフォルダーのようなものです。
セキュリティ ポリシーを定義し、ポリシーをコンテナーに割り当てることができます。 これらのポリシーは、コンテナー内のすべての BLOB に連鎖します。
ストレージ アカウントには、無制限の数のコンテナーを含めることができます。 各コンテナーには、最大 500 TB のストレージ アカウント サイズまで、無制限の数の BLOB を含めることができます。
ストレージ アカウント内のコンテナーに BLOB を配置した後は、次の形式
protocol://<storage_account_name>/blob.core.windows.net/<container_name>/<blob_name>
の URL を使用して BLOB を参照できます。BLOB は、コンテナー内に存在するデータの一部です。
次の図に、これらのリソースの関係を示します。
Azure Blob Storage ストレージに BLOB としてデータを格納する主な利点
Azure Blob Storage には、次の利点があります。
- これは、スケーラブルでコスト効率の高いクラウド ストレージ ソリューションです。 これを使用して、任意のサイズのデータを格納し、ニーズに基づいてスケールアップまたはスケールダウンできます。
- 保存時や転送中の暗号化など、データを保護するのに役立つセキュリティ レイヤーも用意されています。
- 他の Azure サービスやパートナー アプリケーションと通信します。 バックアップとディザスター リカバリー、アーカイブ、データ分析など、幅広いユース ケースに対応する汎用性の高いソリューションです。
- これは、組織が中小企業であっても大企業であっても、大量のデータを管理してクラウドに格納するためのコスト効率の高いソリューションです。 必要なストレージに対してのみ支払います。