打ち上げと早期運用の準備を行う
これらの手順を実施して、今後の人工衛星打ち上げに備え、Azure Orbital Ground Station を使用して人工衛星を取得します。
前提条件
- アクティブなサブスクリプションが含まれる Azure アカウント。 無料でアカウントを作成できます。
- サブスクリプション レベルでの共同作成者のアクセス許可。
- 宇宙船の承認要求を送信するための Basic サポート プラン以上のサポート。
- 民間宇宙船: 有効な人工衛生の免許。 米国を含む一部の国/地域では、その国/地域で許可されていない人工衛星に対して市場アクセス (または米国の市場アクセス規則の免除) の承認が必要です。
- 民間宇宙船: Microsoft やパートナーの地上局への通信ポイントとして追加されます。 詳細については、「地上局の免許の取得を開始する」を参照してください。
- コンタクト プロファイルのリソース
互換性テスト
互換性テストは、打ち上げ活動における重要なリスク削減プロセスです。 Azure Orbital Ground Station には、互換性テストを実行するための 2 つのオプションが用意されています。
オプション 1 - ラボ用の独自の機器セットを購入する
新しい人工衛星群を立ち上げ、定期的に人工衛星を打ち上げることを計画している場合には、このオプションをお勧めします。 独自のラボ機器を調達することで、RF 機能のすべての側面を完全に検証できます。
当社は、デジタイザーとソフトウェア モデム パートナーの Kratos をご紹介できます。 関連する機器には、ワイドバンドとナローバンドのデジタイザー、ワイドバンドのソフトウェア受信機、および仮想化ナローバンド モデムが含まれる場合があります。
オプション 2 - 無料のプロフェッショナル サービスを使用する
シナリオによっては、独自のラボ機器を入手するのは現実的でないことがあります。 追加料金なしで提供される無料プロフェッショナル サービス プログラムを通じて当社から支援を提供できます。
このオプションはケース バイ ケースで評価されるため、詳細については Azure Orbital Ground Station チームまでお問い合わせください。 典型的なオファリングを次に示します。
チャネルごとに、当社が当社のラボでフライト機器に似た機器に対してお客様が提供する RF テスト ベクトルの再生を実行します。
- お客様が、未加工の 32 ビット I/Q 形式の RF テスト ベクトルまたは未加工形式のビットストリーム テスト ベクトルを提供します。
- 当社のチームが、RF チェーンのもう一方の終端のシステム出力のキャプチャを提供します。 21 日間のターンアラウンド タイムを予定してください。
- バグを排除するために、手順 1 と手順 2 を 2 回まで繰り返すことができます。
打ち上げ宇宙船の分離後の衛星取得
衛星は通常打ち上げ前後に正確な TLE を持たず、TLE の見積もりが改善されるとコンタクト時間帯が変化する可能性があります。 この不確実性に対応するために、Azure Orbital Ground Station はプレビュー段階にある Launch Window Scheduling 機能をサポートします。 この機能を使用すると、正確な人工衛星 TLE を必要とすることなく、打ち上げ前にこの重要なミッション フェーズ用にコンタクト時間帯を予約できます。 スケジュールされたコンタクト開始時刻の 5 分前まで、必要な数の TLE の更新を提供できます。
当社のチームは、宇宙船ごとに Launch Window Scheduling 機能を手動で有効化するため、今後の打ち上げ活動用にこのプレビュー機能を要求するには、Azure Orbital Ground Station までお問い合わせください。
Launch Window Scheduling を使用する場合の典型的なコンタクトのスケジューリング フローの概要を次に示します
コンタクトをスケジュールするために正確な TLE は必要ありません。 最適に見積もった TLE で宇宙船のリソースを更新します。
List Available Contacts API またはポータルのコンタクト スケジュール フローの [開始時刻] フィールドと [終了時刻] フィールド調整して、コンタクトの対象となる時間帯を指定します。 打ち上げと宇宙船の分離の予測不可能性に対応するために、予想される人工衛星の通過の前後に追加の時間を含めた時間帯の設定をお勧めします。
指定したブロックで全体または一部の時間帯が使用可能な場合、サービスはコンタクト オプションを返します。
通常どおりにコンタクトをスケジュールします。
Note
Launch Window Scheduling のコンタクト用の TLE の更新は、通常のコンタクトと同じ方法で実行されます。 TLE は、Launch Window Schedule のコンタクトの開始時刻の 5 分前にロックされます。 地上局のアンテナはこの TLE を使用し、計算の結果人工衛星が最小高度を超えて上昇することがわかると、アンテナが動きます。