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Azure Cosmos DB for PostgreSQL でクラスターをアップグレードする

適用対象: Azure Cosmos DB for PostgreSQL (PostgreSQL の Citus データベース拡張機能を利用)

以下の手順では、すべてのクラスター ノードで新しいメジャー バージョンの PostgreSQL にアップグレードする方法について説明します。

まずアップグレードをテストする

PostgreSQL をアップグレードすると、想像以上に多くの変更が発生します。これは、Azure Cosmos DB for PostgreSQL によって、Citus 拡張機能を含むデータベース拡張機能もアップグレードされるためです。 アップグレードには、データベース クラスターのダウンタイムも必要です。

運用環境をアップグレードする前に、新しい PostgreSQL と Citus のバージョンでアプリケーションをテストすることを強くお勧めします。 さらに、アップグレードに関する注意事項の一覧もご覧ください。

簡単なテスト方法は、ポイントインタイム リストアを使用してクラスターのコピーを作成することです。 コピーをアップグレードし、それに対してアプリケーションをテストします。 すべてが正常に動作することを確認したら、オリジナルのクラスターをアップグレードします。

Azure portal でクラスターをアップグレードする

  1. クラスターの [概要] セクションで、[アップグレード] ボタンを選択します。
  2. PostgreSQL と Citus の現在のバージョンを示すダイアログが表示されます。 [PostgreSQL version to upgrade](アップグレードする PostgreSQL のバージョン) の一覧で新しい PostgreSQL のバージョンを選択します。
  3. [Citus version to upgrade](アップグレードする Citus のバージョン) の値が想定どおりであることを確認します。 この値は、選択した PostgreSQL のバージョンによって変わります。
  4. [アップグレード] ボタンを選択して続行します。

Note

最新の PostgreSQL バージョンを既に実行している場合は、選択肢とボタンが淡色表示されます。

アップグレード後のタスク

PostgreSQL のメジャー バージョンのアップグレード後、ANALYZE 操作を実行して pg_statistic テーブルを更新します。 pg_statistic は PostgreSQL のシステム カタログ テーブルで、テーブル列とインデックス式の内容に関する統計データが格納されます。 pg_statistic のエントリは、ANALYZE コマンドによって作成され、クエリ プランナーによって使用されます。

パラメーターを指定せずに ANALYZE コマンドを実行して、クラスター上のデータベース内のテーブルの統計を生成します。 既定のデータベース名は 'citus' です。 クラスター作成時にカスタム データベース名が使用された場合は、クラスターのプロパティの [概要] ページで確認できます。 省略可能な VERBOSE フラグを使用すると、進行状況を確認できます。

ANALYZE VERBOSE;

Note

クラスターで PostgreSQL のメジャー バージョンのアップグレード後に ANALYZE 操作を実行しないと、データベースのパフォーマンスが影響を受ける可能性があります。

次のステップ