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チュートリアル:ソース コードをコミットしたらクラウドでマルチステップ コンテナー ワークフローを実行する

クイック タスクに加え、ACR タスクでは、ソース コードを Git リポジトリにコミットすると自動的にトリガーできる、マルチステップでマルチコンテナー ベースのワークフローをサポートしています。

このチュートリアルでは、ソース コードをコミットすると 1 つ以上のコンテナー イメージをビルド、実行、およびレジストリにプッシュするマルチステップ タスクを、サンプル YAML ファイルを使用して定義する方法について説明します。 コードのコミットで 1 つのイメージ ビルドのみを自動化するタスクを作成するには、「チュートリアル: ソース コードのコミット時にクラウドでコンテナー イメージ ビルドを自動化する」を参照してください。 ACR タスクの概要については、「ACR タスクを使用して OS とフレームワークの修正プログラムの適用を自動化する」を参照してください。

このチュートリアルの内容:

  • YAML ファイルを使用してマルチステップ タスクを定義する
  • タスクを作成します。
  • 必要に応じてタスクに資格情報を追加して、別のレジストリへのアクセスを有効にする
  • タスクのテスト
  • タスクの状態の表示
  • コードのコミットによるタスクのトリガー

このチュートリアルは、前のチュートリアルの手順が既に完了していることを前提としています。 完了していない場合は、先に進む前に、前のチュートリアルの「前提条件」セクションの手順を行ってください。

前提条件

サンプル コードを取得する

このチュートリアルは、前のチュートリアルの手順を既に完了し、サンプル リポジトリをフォークおよび複製していることを前提としています。 完了していない場合は、先に進む前に、前のチュートリアルの「前提条件」セクションの手順を行ってください。

コンテナー レジストリ

このチュートリアルを行うには、Azure サブスクリプションに Azure コンテナー レジストリが必要です。 レジストリが必要な場合は、前のチュートリアルまたは「クイック スタート: Azure CLI を使用したコンテナー レジストリの作成」をご覧ください。

GitHub 個人用アクセス トークンを作成する

Git リポジトリへのコミットでタスクをトリガーするには、リポジトリにアクセスするための個人用アクセス トークン (PAT) が ACR タスクに必要です。 まだ PAT がない場合は、次の手順に従って GitHub に PAT を生成してください。

  1. GitHub で PAT 作成ページ (https://github.com/settings/tokens/new) に移動します

  2. トークンの短い説明を入力します (例: "ACR タスクのデモ")

  3. リポジトリにアクセスする ACR のスコープを選択します。 このチュートリアルのようにパブリック リポジトリにアクセスするには、[リポジトリ] の下の [repo:status][public_repo] を有効にします。

    GitHub の個人用アクセス トークン生成ページのスクリーンショット

    Note

    "プライベート" リポジトリにアクセスする PAT を生成するには、リポジトリを完全に制御するためのスコープを選択します。

  4. [Generate token](トークンの生成) ボタンを選びます (パスワードの入力が必要な場合があります)

  5. 生成されたトークンをコピーし、安全な場所に保存します (このトークンは、次のセクションでタスクを定義するときに使います)

    GitHub で生成された個人用アクセス トークンのスクリーンショット

Azure CLI の環境を準備する

  • Azure Cloud Shell で Bash 環境を使用します。 詳細については、「Azure Cloud Shell の Bash のクイックスタート」を参照してください。

  • CLI リファレンス コマンドをローカルで実行する場合、Azure CLI をインストールします。 Windows または macOS で実行している場合は、Docker コンテナーで Azure CLI を実行することを検討してください。 詳細については、「Docker コンテナーで Azure CLI を実行する方法」を参照してください。

    • ローカル インストールを使用する場合は、az login コマンドを使用して Azure CLI にサインインします。 認証プロセスを完了するには、ターミナルに表示される手順に従います。 その他のサインイン オプションについては、Azure CLI でのサインインに関するページを参照してください。

    • 初回使用時にインストールを求められたら、Azure CLI 拡張機能をインストールします。 拡張機能の詳細については、Azure CLI で拡張機能を使用する方法に関するページを参照してください。

    • az version を実行し、インストールされているバージョンおよび依存ライブラリを検索します。 最新バージョンにアップグレードするには、az upgrade を実行します。

マルチステップ タスクの作成

ACR タスクがコミットの状態を読み取ってリポジトリに Webhook を作成できるようにするために必要なステップを完了したので、コンテナー イメージのビルド、実行、およびプッシュをトリガーするマルチステップ タスクを作成します。

YAML ファイル

マルチステップ タスクのステップは、YAML ファイルに定義します。 このチュートリアルの最初のマルチステップ タスク例は、ファイル taskmulti.yaml に定義されています。これは、複製した GitHub リポジトリのルートにあります。

version: v1.1.0
steps:
# Build target image
- build: -t {{.Run.Registry}}/hello-world:{{.Run.ID}} -f Dockerfile .
# Run image 
- cmd: -t {{.Run.Registry}}/hello-world:{{.Run.ID}}
  id: test
  detach: true
  ports: ["8080:80"]
- cmd: docker stop test
# Push image
- push:
  - {{.Run.Registry}}/hello-world:{{.Run.ID}}

このマルチステップ タスクは、次のことを行います。

  1. build ステップを実行して、作業ディレクトリの Dockerfile からイメージをビルドします。 イメージは、タスクが実行されるレジストリである Run.Registry をターゲットとし、固有の ACR タスクの実行 ID でタグ付けされます。
  2. cmd ステップを実行して、一時コンテナーでイメージを実行します。 この例は、実行時間の長いコンテナーをバック グラウンドで起動し、コンテナー ID を返して、コンテナーを停止します。 実際のシナリオでは、実行中のコンテナーが正しく実行されることを確認するために、それをテストするステップを含める場合があります。
  3. push ステップでは、ビルドされたイメージを実行レジストリにプッシュします。

タスクのコマンド

最初に、次のシェル環境変数に、環境に適した値を設定します。 この手順は必須ではありませんが、このチュートリアルの複数行の Azure CLI コマンドの実行が少し簡単になります。 これらの環境変数を設定しない場合は、それぞれの値を、サンプル コマンド内の現れたところで手動で置き換える必要があります。

ACR_NAME=<registry-name>        # The name of your Azure container registry
GIT_USER=<github-username>      # Your GitHub user account name
GIT_PAT=<personal-access-token> # The PAT you generated in the previous section

次に、以下の az acr task create コマンドを実行して、タスクを作成します。

az acr task create \
    --registry $ACR_NAME \
    --name example1 \
    --context https://github.com/$GIT_USER/acr-build-helloworld-node.git#main \
    --file taskmulti.yaml \
    --git-access-token $GIT_PAT

このタスクでは、--context で指定されているリポジトリの main ブランチにコードがコミットされたら常に、ACR タスクがそのブランチのコードからマルチステップ タスクを実行することが指定されています。 リポジトリ ルートからの --file で指定された YAML ファイルにこれらのステップが定義されています。

az acr task create コマンドが成功した場合、出力は次のようになります。

{
  "agentConfiguration": {
    "cpu": 2
  },
  "creationDate": "2020-11-20T03:14:31.763887+00:00",
  "credentials": null,
  "id": "/subscriptions/<Subscription ID>/resourceGroups/myregistry/providers/Microsoft.ContainerRegistry/registries/myregistry/tasks/taskmulti",
  "location": "westus",
  "name": "example1",
  "platform": {
    "architecture": "amd64",
    "os": "linux",
    "variant": null
  },
  "provisioningState": "Succeeded",
  "resourceGroup": "myresourcegroup",
  "status": "Enabled",
  "step": {
    "baseImageDependencies": null,
    "contextAccessToken": null,
    "contextPath": "https://github.com/gituser/acr-build-helloworld-node.git#main",
    "taskFilePath": "taskmulti.yaml",
    "type": "FileTask",
    "values": [],
    "valuesFilePath": null
  },
  "tags": null,
  "timeout": 3600,
  "trigger": {
    "baseImageTrigger": {
      "baseImageTriggerType": "Runtime",
      "name": "defaultBaseimageTriggerName",
      "status": "Enabled"
    },
    "sourceTriggers": [
      {
        "name": "defaultSourceTriggerName",
        "sourceRepository": {
          "branch": "main",
          "repositoryUrl": "https://github.com/gituser/acr-build-helloworld-node.git#main",
          "sourceControlAuthProperties": null,
          "sourceControlType": "Github"
        },
        "sourceTriggerEvents": [
          "commit"
        ],
        "status": "Enabled"
      }
    ]
  },
  "type": "Microsoft.ContainerRegistry/registries/tasks"
}

マルチステップ ワークフローのテスト

マルチステップ タスクをテストするには、az acr task run コマンドを実行して手動でそれをトリガーします。

az acr task run --registry $ACR_NAME --name example1

既定では、az acr task run コマンドを実行すると、ログ出力がコンソールにストリーミングされます。 出力には、それぞれのタスク ステップの実行の進行状況が示されます。 次の出力は、主要な手順を表示するように要約されいます。

Queued a run with ID: cab
Waiting for an agent...
2020/11/20 00:03:31 Downloading source code...
2020/11/20 00:03:33 Finished downloading source code
2020/11/20 00:03:33 Using acb_vol_cfe6bd55-3076-4215-8091-6a81aec3d1b1 as the home volume
2020/11/20 00:03:33 Creating Docker network: acb_default_network, driver: 'bridge'
2020/11/20 00:03:34 Successfully set up Docker network: acb_default_network
2020/11/20 00:03:34 Setting up Docker configuration...
2020/11/20 00:03:34 Successfully set up Docker configuration
2020/11/20 00:03:34 Logging in to registry: myregistry.azurecr.io
2020/11/20 00:03:35 Successfully logged into myregistry.azurecr.io
2020/11/20 00:03:35 Executing step ID: acb_step_0. Working directory: '', Network: 'acb_default_network'
2020/11/20 00:03:35 Scanning for dependencies...
2020/11/20 00:03:36 Successfully scanned dependencies
2020/11/20 00:03:36 Launching container with name: acb_step_0
Sending build context to Docker daemon  24.06kB
[...]
Successfully built f669bfd170af
Successfully tagged myregistry.azurecr.io/hello-world:cf19
2020/11/20 00:03:43 Successfully executed container: acb_step_0
2020/11/20 00:03:43 Executing step ID: acb_step_1. Working directory: '', Network: 'acb_default_network'
2020/11/20 00:03:43 Launching container with name: acb_step_1
279b1cb6e092b64c8517c5506fcb45494cd5a0bd10a6beca3ba97f25c5d940cd
2020/11/20 00:03:44 Successfully executed container: acb_step_1
2020/11/20 00:03:44 Executing step ID: acb_step_2. Working directory: '', Network: 'acb_default_network'
2020/11/20 00:03:44 Pushing image: myregistry.azurecr.io/hello-world:cf19, attempt 1
[...]
2020/11/20 00:03:46 Successfully pushed image: myregistry.azurecr.io/hello-world:cf19
2020/11/20 00:03:46 Step ID: acb_step_0 marked as successful (elapsed time in seconds: 7.425169)
2020/11/20 00:03:46 Populating digests for step ID: acb_step_0...
2020/11/20 00:03:47 Successfully populated digests for step ID: acb_step_0
2020/11/20 00:03:47 Step ID: acb_step_1 marked as successful (elapsed time in seconds: 0.827129)
2020/11/20 00:03:47 Step ID: acb_step_2 marked as successful (elapsed time in seconds: 2.112113)
2020/11/20 00:03:47 The following dependencies were found:
2020/11/20 00:03:47
- image:
    registry: myregistry.azurecr.io
    repository: hello-world
    tag: cf19
    digest: sha256:6b981a8ca8596e840228c974c929db05c0727d8630465de536be74104693467a
  runtime-dependency:
    registry: registry.hub.docker.com
    repository: library/node
    tag: 15-alpine
    digest: sha256:8dafc0968fb4d62834d9b826d85a8feecc69bd72cd51723c62c7db67c6dec6fa
  git:
    git-head-revision: 1a3065388a0238e52865db1c8f3e97492a43444c

Run ID: cab was successful after 18s

コミットでビルドをトリガーする

手動実行によるタスクのテストが済んだので、次に、ソース コードを変更して自動的にトリガーします。

最初に、リポジトリのローカルなクローンが含まれるディレクトリにいることを確認します。

cd acr-build-helloworld-node

次に、以下のコマンドを実行することで、新しいファイルを作成してコミットし、GitHub 上のリポジトリのフォークにプッシュします。

echo "Hello World!" > hello.txt
git add hello.txt
git commit -m "Testing ACR Tasks"
git push origin main

git push コマンドを実行するときに、GitHub の資格情報の入力を求められることがあります。 GitHub のユーザー名を指定し、前にパスワードに対して作成した個人用アクセス トークン (PAT) を入力します。

Username for 'https://github.com': <github-username>
Password for 'https://githubuser@github.com': <personal-access-token>

リポジトリにコミットをプッシュすると、ACR タスクによって作成された webhook が発生して、Azure Container Registry でタスクを開始します。 現在実行中のタスクのログを表示し、ビルドの進行状況を確認および監視します。

az acr task logs --registry $ACR_NAME

次のような出力が表示され、現在実行中の (または最後に実行された) タスクが示されます。

Showing logs of the last created run.
Run ID: cad

[...]

Run ID: cad was successful after 37s

ビルドの一覧を表示する

ユーザーのレジストリで ACR タスクが完了したタスク実行の一覧を表示するには、az acr task list-runs コマンドを実行します。

az acr task list-runs --registry $ACR_NAME --output table

次のようなコマンドの出力が表示されます。 ACR タスクが実行した実行が表示され、最新のタスクの [TRIGGER] 列には "Git Commit" と表示されます。

RUN ID    TASK            PLATFORM    STATUS     TRIGGER    STARTED               DURATION
--------  --------------  ----------  ---------  ---------  --------------------  ----------
cad       example1        linux       Succeeded  Commit     2020-11-20T00:22:15Z  00:00:35
cac       taskhelloworld  linux       Succeeded  Commit     2020-11-20T00:22:15Z  00:00:22
cab       example1        linux       Succeeded  Manual     2020-11-20T00:18:36Z  00:00:47

マルチレジストリでマルチステップのタスクの作成

既定で ACR タスクには、タスクが実行されるレジストリとの間でイメージをプッシュまたはプルするアクセス許可があります。 実行レジストリに加えて 1 つ以上のレジストリをターゲットとするマルチステップ タスクを実行したい場合があります。 たとえば、あるレジストリでイメージを作成し、実稼働システムがアクセスする 2 番目のレジストリにさまざまなタグと共にイメージを格納する必要がある場合があります。 この例では、そのようなタスクを作成して、もう 1 つのレジストリの資格情報を指定する方法を示します。

2 番目のレジストリがまだない場合は、この例のために作成してください。 レジストリが必要な場合は、前のチュートリアルまたは「クイック スタート: Azure CLI を使用したコンテナー レジストリの作成」をご覧ください。

タスクを作成するには、レジストリ ログイン サーバーの名前が必要です。これは、mycontainerregistrydate.azurecr.io (すべて小文字) の形式になります。 この例では、2 番目のレジストリを使用して、ビルド日付でタグ付けされたイメージを格納します。

YAML ファイル

このチュートリアルの 2 番目のマルチステップ タスク例は、ファイル taskmulti-multiregistry.yaml に定義されています。これは、複製した GitHub リポジトリのルートにあります。

version: v1.1.0
steps:
# Build target images
- build: -t {{.Run.Registry}}/hello-world:{{.Run.ID}} -f Dockerfile .
- build: -t {{.Values.regDate}}/hello-world:{{.Run.Date}} -f Dockerfile .
# Run image 
- cmd: -t {{.Run.Registry}}/hello-world:{{.Run.ID}}
  id: test
  detach: true
  ports: ["8080:80"]
- cmd: docker stop test
# Push images
- push:
  - {{.Run.Registry}}/hello-world:{{.Run.ID}}
  - {{.Values.regDate}}/hello-world:{{.Run.Date}}

このマルチステップ タスクは、次のことを行います。

  1. 2 つの build ステップを実行して、作業ディレクトリの Dockerfile からイメージをビルドします。
    • 1 つ目は、タスクが実行されるレジストリである Run.Registry をターゲットとし、ACR タスクの実行 ID でタグ付けされています。
    • 2 つ目は、タスクを作成するときに設定する (または az acr task create に渡される外部の values.yaml ファイルを通じて提供する) regDate の値で識別されるレジストリをターゲットとします。 このイメージは、実行日でタグ付けされます。
  2. cmd ステップを実行して、ビルドしたコンテナーの 1 つを実行します。 この例は、実行時間の長いコンテナーをバック グラウンドで起動し、コンテナー ID を返して、コンテナーを停止します。 実際のシナリオでは、正しく実行されることを確認するために、実行中のコンテナーをテストする場合があります。
  3. push ステップでは、ビルドされたイメージをプッシュします。最初のイメージは実行レジストリに、2 番目のイメージは regDate で識別されるレジステリにプッシュします。

タスクのコマンド

前に定義されたシェル環境変数を使用して、次の az acr task create コマンドを実行してタスクを作成します。 mycontainerregistrydate をご使用のレジストリの名前に置き換えます。

az acr task create \
    --registry $ACR_NAME \
    --name example2 \
    --context https://github.com/$GIT_USER/acr-build-helloworld-node.git#main \
    --file taskmulti-multiregistry.yaml \
    --git-access-token $GIT_PAT \
    --set regDate=mycontainerregistrydate.azurecr.io

タスクの資格情報の追加

regDate の値で識別されるレジストリにイメージをプッシュするには、az acr task credential add コマンドを使用して、そのレジストリのログイン資格情報をタスクに追加します。

この例では、AcrPush ロールにスコープ指定されたレジストリへのアクセスを許可されたサービス プリンシパルを作成することをお勧めします。そのようにすると、イメージをプッシュするアクセス許可がサービス プリンシパルに付与されます。 サービス プリンシパルを作成するには、次のスクリプトを使用します。

#!/bin/bash
# This script requires Azure CLI version 2.25.0 or later. Check version with `az --version`.

# Modify for your environment.
# ACR_NAME: The name of your Azure Container Registry
# SERVICE_PRINCIPAL_NAME: Must be unique within your AD tenant
ACR_NAME=$containerRegistry
SERVICE_PRINCIPAL_NAME=$servicePrincipal

# Obtain the full registry ID
ACR_REGISTRY_ID=$(az acr show --name $ACR_NAME --query "id" --output tsv)
# echo $registryId

# Create the service principal with rights scoped to the registry.
# Default permissions are for docker pull access. Modify the '--role'
# argument value as desired:
# acrpull:     pull only
# acrpush:     push and pull
# owner:       push, pull, and assign roles
PASSWORD=$(az ad sp create-for-rbac --name $SERVICE_PRINCIPAL_NAME --scopes $ACR_REGISTRY_ID --role acrpull --query "password" --output tsv)
USER_NAME=$(az ad sp list --display-name $SERVICE_PRINCIPAL_NAME --query "[].appId" --output tsv)

# Output the service principal's credentials; use these in your services and
# applications to authenticate to the container registry.
echo "Service principal ID: $USER_NAME"
echo "Service principal password: $PASSWORD"

サービス プリンシパルのアプリケーション ID とパスワードを次の az acr task credential add コマンドで渡します。 ログイン サーバー名 mycontainerregistrydate は、2 番目のレジストリの名前に更新してください。

az acr task credential add --name example2 \
    --registry $ACR_NAME \
    --login-server mycontainerregistrydate.azurecr.io \
    --username <service-principal-application-id> \
    --password <service-principal-password>

CLI は、追加したレジストリ ログイン サーバーの名前を返します。

マルチステップ ワークフローのテスト

前の例と同様に、マルチステップ タスクをテストするには、az acr task run コマンドを実行して手動でそれをトリガーします。 Git リポジトリへのコミットでタスクをトリガーするには、「コミットでビルドをトリガーする」セクションを参照してください。

az acr task run --registry $ACR_NAME --name example2

既定では、az acr task run コマンドを実行すると、ログ出力がコンソールにストリーミングされます。 前と同様に、この出力には、それぞれのタスク ステップの実行の進行状況が示されます。 次の出力は、主要な手順を表示するように要約されています。

出力:

Queued a run with ID: cf1g
Waiting for an agent...
2020/11/20 04:33:39 Downloading source code...
2020/11/20 04:33:41 Finished downloading source code
2020/11/20 04:33:42 Using acb_vol_4569b017-29fe-42bd-83b2-25c45a8ac807 as the home volume
2020/11/20 04:33:42 Creating Docker network: acb_default_network, driver: 'bridge'
2020/11/20 04:33:43 Successfully set up Docker network: acb_default_network
2020/11/20 04:33:43 Setting up Docker configuration...
2020/11/20 04:33:44 Successfully set up Docker configuration
2020/11/20 04:33:44 Logging in to registry: mycontainerregistry.azurecr.io
2020/11/20 04:33:45 Successfully logged into mycontainerregistry.azurecr.io
2020/11/20 04:33:45 Logging in to registry: mycontainerregistrydate.azurecr.io
2020/11/20 04:33:47 Successfully logged into mycontainerregistrydate.azurecr.io
2020/11/20 04:33:47 Executing step ID: acb_step_0. Working directory: '', Network: 'acb_default_network'
2020/11/20 04:33:47 Scanning for dependencies...
2020/11/20 04:33:47 Successfully scanned dependencies
2020/11/20 04:33:47 Launching container with name: acb_step_0
Sending build context to Docker daemon  25.09kB
[...]
Successfully tagged mycontainerregistry.azurecr.io/hello-world:cf1g
2020/11/20 04:33:55 Successfully executed container: acb_step_0
2020/11/20 04:33:55 Executing step ID: acb_step_1. Working directory: '', Network: 'acb_default_network'
2020/11/20 04:33:55 Scanning for dependencies...
2020/11/20 04:33:56 Successfully scanned dependencies
2020/11/20 04:33:56 Launching container with name: acb_step_1
Sending build context to Docker daemon  25.09kB
[...]
Successfully tagged mycontainerregistrydate.azurecr.io/hello-world:20190503-043342z
2020/11/20 04:33:57 Successfully executed container: acb_step_1
2020/11/20 04:33:57 Executing step ID: acb_step_2. Working directory: '', Network: 'acb_default_network'
2020/11/20 04:33:57 Launching container with name: acb_step_2
721437ff674051b6be63cbcd2fa8eb085eacbf38d7d632f1a079320133182101
2020/11/20 04:33:58 Successfully executed container: acb_step_2
2020/11/20 04:33:58 Executing step ID: acb_step_3. Working directory: '', Network: 'acb_default_network'
2020/11/20 04:33:58 Launching container with name: acb_step_3
test
2020/11/20 04:34:09 Successfully executed container: acb_step_3
2020/11/20 04:34:09 Executing step ID: acb_step_4. Working directory: '', Network: 'acb_default_network'
2020/11/20 04:34:09 Pushing image: mycontainerregistry.azurecr.io/hello-world:cf1g, attempt 1
The push refers to repository [mycontainerregistry.azurecr.io/hello-world]
[...]
2020/11/20 04:34:12 Successfully pushed image: mycontainerregistry.azurecr.io/hello-world:cf1g
2020/11/20 04:34:12 Pushing image: mycontainerregistrydate.azurecr.io/hello-world:20190503-043342z, attempt 1
The push refers to repository [mycontainerregistrydate.azurecr.io/hello-world]
[...]
2020/11/20 04:34:19 Successfully pushed image: mycontainerregistrydate.azurecr.io/hello-world:20190503-043342z
2020/11/20 04:34:19 Step ID: acb_step_0 marked as successful (elapsed time in seconds: 8.125744)
2020/11/20 04:34:19 Populating digests for step ID: acb_step_0...
2020/11/20 04:34:21 Successfully populated digests for step ID: acb_step_0
2020/11/20 04:34:21 Step ID: acb_step_1 marked as successful (elapsed time in seconds: 2.009281)
2020/11/20 04:34:21 Populating digests for step ID: acb_step_1...
2020/11/20 04:34:23 Successfully populated digests for step ID: acb_step_1
2020/11/20 04:34:23 Step ID: acb_step_2 marked as successful (elapsed time in seconds: 0.795440)
2020/11/20 04:34:23 Step ID: acb_step_3 marked as successful (elapsed time in seconds: 11.446775)
2020/11/20 04:34:23 Step ID: acb_step_4 marked as successful (elapsed time in seconds: 9.734973)
2020/11/20 04:34:23 The following dependencies were found:
2020/11/20 04:34:23
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    registry: mycontainerregistry.azurecr.io
    repository: hello-world
    tag: cf1g
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    tag: 15-alpine
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    registry: mycontainerregistrydate.azurecr.io
    repository: hello-world
    tag: 20190503-043342z
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    registry: registry.hub.docker.com
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    tag: 15-alpine
    digest: sha256:8dafc0968fb4d62834d9b826d85a8feecc69bd72cd51723c62c7db67c6dec6fa
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Run ID: cf1g was successful after 46s

次のステップ

このチュートリアルでは、Git リポジトリにソース コードをコミットすると自動的にトリガーされるマルチステップ、マルチコンテナーベースのタスクを作成する方法を説明しました。 並列ステップ実行や依存型のステップ実行など、マルチステップ タスクの高度な機能については、「ACR タスクの参照: YAML」を参照してください。 次のチュートリアルに進んで、コンテナー イメージの基本イメージが更新されたらビルドをトリガーするタスクを作成する方法を学習してください。