作業を開始しましょう。クラウド ガバナンス チームを構築する
クラウド ガバナンス チームは、クラウド導入のリスクとリスク許容度が適切に評価され、管理されるようにします。 チームはビジネスで許容できないリスクを特定し、リスクを企業のガバナンス ポリシーに転換します。
手順 1:クラウド ガバナンス チームが必要かどうかを判断する
クラウド導入フレームワークの公式ガイダンスは、"常にクラウド ガバナンス チームを編成する" ことです。 当初、チームの規模は非常に小さいかもしれません。 規模に関係なく、その役割は重要です。 チームが不要な場合は、既存の導入チームのグループまたは個人が、クラウド ガバナンス機能に関連する責任を果たすことに同意する必要があります。
成果物:
- クラウド ガバナンス チームが必要かどうかを判断します。
- "実行責任、説明責任、助言、通知 (RACI) " の関係者を明確にするクロスチーム マトリックスを作成することにより、チーム間で責任を調整します。 RACI テンプレートの
Org Alignment
ワークシートを使用して、決定事項と責任者を文書化します。
成果物の完遂をサポートするうえでのガイダンス:
- クラウド ガバナンス機能が、既に複数の個人またはチームに分散している場合があります。 "クラウド ガバナンス チーム" という名前のチームを持つことは重要ではありませんが、責任を負う関係者またはチームが必要な能力を備えている必要があります。
- 企業の長期的なクラウド導入戦略を 1 つのクラウド環境の 1 つのランディング ゾーンから遂行できる場合、ガバナンスと運用の作業は、1 人の担当者または 1 つのチームが対応できる量である可能性があります。 そのようなチームはクラウド ガバナンス以外にも多くの機能を果たしているため、クラウド ガバナンスと呼ばれることはほとんどありません。 そのようなチームにとっても、このファースト ステップ ガイドは、この重要なガバナンスの機能を確実に遂行できるようにするうえで役立ちます。
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手順 2:他のチームと連携する
ガバナンス チームは、一貫性と、一連の共通ポリシーへの準拠を保証します。 これらのポリシーは、他のチームとの継続的な連携に基づきます。
クラウド ガバナンス チームは、ポリシーまたは自動化されたクラウド ガバナンスを確立する前に、RACI テンプレートで特定された他のチームとミーティングを行う必要があります。 これは、セキュリティ、コスト、パフォーマンス、運用、デプロイなどの重要なトピックにおいて連携を確保するうえで役立ちます。 手順 4 と 5 は、連携を促すのに役立ちます。
成果物:
- 現在の実装状況と進行中の導入計画について各チームと話し合います。
成果物の完遂をサポートするうえでのガイダンス:
- クラウド戦略チームのメンバーと共に会社の戦略と計画テンプレートを確認して、動機、メトリック、戦略を把握します。
- クラウド導入チームのメンバーと共に会社のクラウド導入計画を確認して、タイムラインと優先順位を把握します。
- 運用チームの運用管理ワークブックを確認して、ビジネスで確立されている運用要件とコミットメントを把握します。
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手順 3:他のチームとのミーティングの頻度を確立する
通常、クラウド導入はウェーブ (リリース) 単位で行われます。 ミーティングの頻度をこれらのリリースに合わせることにより、クラウド ガバナンス チームは、次のウェーブで発生することが予想されるリスクを事前に把握することができます。 また、計画および確認中に、戦略、導入、運用の各チームとの連携を維持することで、ガバナンス チームは今後のリスクに先手を打つこともできます。
成果物:
- サポート チームとのミーティングの頻度を確立します。 可能であれば、そのミーティングの頻度をリリース サイクルや計画サイクルに合わせます。
- クラウド戦略チーム (またはさまざまなチーム メンバー) と直接、個別のミーティングの頻度を確立して、導入の次のウェーブに関連するリスクを確認し、それらのリスクに対するチームの許容レベルを評価します。
成果物の完遂をサポートするうえでのガイダンス:
- ミーティングの頻度に関するその他のガイダンスについては、クラウド ガバナンス機能に関するセクションをご覧ください。
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手順 4:手法を確認する
ガバナンスの将来のビジョンと、そのビジョンに到達するための実用的なアプローチを確立できるように、クラウド導入フレームワークのガバナンス手法を確認します。
成果物:
- ガバナンス手法をサポートする手法、アプローチ、および実装について把握します。
成果物の完遂をサポートするうえでのガイダンス:
- ガバナンス手法を確認します。
説明責任チーム:
- クラウド ガバナンス チームは、ガバナンスに対するビジョンとアプローチを確立する責任を負います。
手順 5:ガバナンス ベンチマークを完成させる
ガバナンスには広範なトピックが含まれます。 簡単な評価によって、どこから始めればよいかをチームが理解できるようになります。
成果物:
- さまざまな利害関係者との話し合いに基づいて、ガバナンス ベンチマーク評価を完成させます。 または、独自に評価を完成させるよう他のチームに依頼します。
成果物の完遂をサポートするうえでのガイダンス:
- ガバナンス ベンチマークを使用して、ガバナンスのニーズと優先順位を評価します。
説明責任チーム:
- クラウド ガバナンス チームは、ガバナンス ベンチマークで特定されたギャップを把握し、そのギャップの解消に役立つガバナンスに関する指示を出す必要があります。
手順 6:最初のガバナンスのベスト プラクティスと構成を実装する
ガバナンス手法には、初期のガバナンス基盤に対する 2 つのアプローチが含まれています。 各アプローチを確認し、実際のニーズに最も適合するものを実装します。
成果物:
- 次の数ウェーブの導入作業中に環境を管理するために必要となる、基本的なガバナンス ツールと組織構成をデプロイします。
成果物の完遂をサポートするうえでのガイダンス:
- 構成と実装に関するガイダンスについて、「初期のクラウド ガバナンス基盤の確立」を参照します。
説明責任チーム:
- クラウド ガバナンス チームは、ガバナンスのベスト プラクティスと初期ガバナンス基盤の確認と実装について責任を負います。
手順 7:ガバナンスの成熟度を継続的に向上させる
追加のクラウド導入作業の完了に伴って、ガバナンスのニーズが高まります。 進行中の導入計画との整合性を保ち、ガバナンス アプローチで適切なレベルのガバナンスと制御を維持できるようにします。
成果物:
- 変化し続けるリスクとガバナンスのニーズに対処できるよう、ガバナンスの改善を実装します。
成果物の完遂をサポートするうえでのガイダンス:
- 初期のガバナンス基盤の改善に役立てるために、拡張されたガバナンス シナリオを実装します。
説明責任チーム:
- クラウド ガバナンス チームは、進行中の導入計画との整合性を確保する責任を負います。
手順 8:ランディング ゾーンの変更を評価する
ランディング ゾーンがデプロイおよび拡張されると、新しいリスクまたはガバナンス違反が発生する可能性があります。 ランディング ゾーンの構成を定期的に確認して、クラウドネイティブのガバナンス ツールでは把握できないポリシーからの逸脱を特定します。 各ランディング ゾーン デプロイがランディング ゾーンのガバナンスのガイドラインに準拠していることを確認します。
成果物:
- クラウド プラットフォーム チームが、ランディング ゾーンに対する改善策を策定できるよう支援します。これらは、ガバナンス ポリシーに準拠している必要があります。
成果物の完遂をサポートするうえでのガイダンス:
- ランディング ゾーンのガバナンスを改善します。
説明責任チーム:
- クラウド ガバナンス チームは、各ランディング ゾーン デプロイがガバナンス ガイドラインに準拠していることを確認する必要があります。
手順 9:導入のハンドオフ
新しい導入作業が完了すると、クラウド導入チームは、運用責任をクラウド運用チームとクラウド ガバナンス チームに引き継ぎます。 適切なドキュメントとポリシーの整合性を確保し、チームがワークロードに対して責任を負うために、導入のリリース頻度に合わせます。
成果物:
- 他のクラウド導入チームからの引き継ぎを定期的に確認して受け入れます。
成果物の完遂をサポートするうえでのガイダンス:
- 新しいワークロードとリソースをオンボードするためのプロセスを確立します。
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参照トピック
企業はそれぞれ異なるため、ガバナンスのニーズも異なります。 組織に合った成熟度レベルを選び、クラウド導入フレームワークを利用して、そこに到達するためのプラクティス、プロセス、ツールを導入してください。
クラウド ガバナンスが成熟するにつれて、チームはより速いペースでクラウドを導入できるようになります。 クラウド導入の取り組みを継続すると、IT 運用が成熟していきます。 ガバナンスが運用開発の一部となるように、クラウド運用チームを編成するか、既存のクラウド運用チームと連携します。