Azure VMware Solution 上に Zerto ディザスター リカバリーをデプロイする
重要
AV64 ノードの種類は、現時点では Zerto ディザスター リカバリーをサポートしていません。 詳細情報や、使用可能になる時期についての見積もりについては、Zerto アカウント チームにお問い合わせください。
この記事では、オンプレミスの VMware または Azure VMware Solution ベースの仮想マシン (VM) 用にディザスター リカバリーを実装する方法について説明します。 この記事のソリューションでは、Zerto ディザスター リカバリーを使用します。 Zerto のインスタンスは、保護されているサイトとリカバリー サイトの両方にデプロイされます。
Zerto は、障害が発生した場合に VM のダウンタイムを最小限に抑えるように設計されたディザスター リカバリー ソリューションです。 Zerto のプラットフォームは、ほぼ最小限のデータ損失を可能にする継続的データ保護 (CDP) の基礎の上に構築されています。 このプラットフォームでは、多くのビジネス クリティカルおよびミッション クリティカルなエンタープライズ アプリケーションに必要なレベルの保護が提供されます。 Zerto はまた、フェールオーバーとフェールバックを自動化および調整することにより、障害時の最小限のダウンタイムを保証します。 全体として、Zerto では自動化を通して管理を簡素化し、高速で、かつ高度に予測可能な復旧時間を確保します。
Zerto プラットフォームのコア コンポーネント
| コンポーネント | 説明 |
|---|---|
| Zerto Virtual Manager (ZVM) | Windows VM にインストールされた Windows サービスとして実装される Zerto の管理アプリケーション。 プライベート クラウド管理者が Windows VM をインストールして管理します。 ZVM を使用すると、Day 0 および Day 2 ディザスター リカバリー構成が可能になります。 たとえば、プライマリおよびディザスター リカバリー サイトの構成、VM の保護、VM の復旧などを行います。 ただし、保護された顧客 VM のレプリケーション データは処理しません。 |
| 仮想レプリケーション アプライアンス (vRA) | ソースからレプリケーション ターゲットへのデータ レプリケーションを処理するための Linux VM。 ESXi ホストあたり vRA の 1 つのインスタンスがインストールされるため、プライベート クラウドのホストと共に拡張したり縮小したりする、真のスケール アーキテクチャが提供されます。 VRA は、保護された VM とそのローカルまたはリモート ターゲットとの間のデータ レプリケーションを管理し、データをジャーナルに格納します。 |
| Zerto ESXi ホスト ドライバー | Zerto ディザスター リカバリー用に構成された各 VMware ESXi ホストにインストールされます。 このホスト ドライバーは vSphere VM の I/O をインターセプトし、そのホストの選択された vRA にレプリケーション データを送信します。 その後、VM のデータを 1 つ以上のディザスター リカバリー ターゲットにレプリケートする役割は vRA が果たします。 |
| Zerto Cloud Appliance (ZCA) | Zerto を使用して vSphere VM を Azure ネイティブ IaaS VM として復旧する場合にのみ使用される Windows VM。 ZCA は、次のものから構成されます。
|
| Virtual Protection Group (VPG) | ZVM 上に作成された VM の論理グループ。 Zerto では、VPG に対してディザスター リカバリー、バックアップ、モビリティの各ポリシーを構成できます。 このメカニズムにより、VM のグループに整合性のある一連のポリシーを適用できるようになります。 |
Zerto プラットフォームのアーキテクチャの詳細については、Zerto プラットフォーム アーキテクチャ ガイドを参照してください。
サポートされている Zerto シナリオ
Zerto は Azure VMware Solution と共に次の 3 シナリオで使用できます。
Note
Azure VMware Solution では、永続的ストレージ オプションとして、Azure NetApp Files (ANF) に対してネットワーク ファイル システム (NFS) データストアをサポートします。 Azure NetApp Files ボリュームを含む NFS データストアを作成し、任意のクラスターにアタッチできます。 また、最適なコストとパフォーマンスのために仮想マシン (VM) を作成することもできます。 ANF データストアを利用するには、VPG を作成または編集するときに、Zerto VPG ウィザードで回復データストアとして選択します。
ヒント
ANF データストアについて、また Azure NetApp データストアを Azure VMware Solution ホストにアタッチする方法については、こちらを参照してください
重要
AV64 ノードの種類は、現時点では Zerto ディザスター リカバリーをサポートしていません。 詳細情報や、使用可能になる時期についての見積もりについては、Zerto アカウント チームにお問い合わせください。
シナリオ 1: オンプレミスの VMware vSphere から Azure VMware Solution へのディザスター リカバリー
このシナリオでは、プライマリ サイトは、オンプレミスの vSphere ベースの環境です。 ディザスター リカバリー サイトは、Azure VMware Solution プライベート クラウドです。
シナリオ 2: Azure VMware Solution から Azure VMware Solution へのクラウド ディザスター リカバリー
このシナリオでは、プライマリ サイトは、ある Azure リージョン内の Azure VMware Solution プライベート クラウドです。 ディザスター リカバリー サイトは、別の Azure リージョン内の Azure VMware Solution プライベート クラウドです。
シナリオ 3: Azure VMware Solution から Azure VM へのクラウド ディザスター リカバリー
このシナリオでは、プライマリ サイトは、ある Azure リージョン内の Azure VMware Solution プライベート クラウドです。 障害時には Azure BLOB と Azure VM (Hyper-V ベース) が使用されます。
前提条件
オンプレミスの VMware から Azure VMware Solution へのディザスター リカバリー
セカンダリ リージョンとしてデプロイされた Azure VMware Solution プライベート クラウド。
オンプレミスと Azure VMware Solution の間の VPN または ExpressRoute 接続。
Azure VMware Solution から Azure VMware Solution へのクラウド ディザスター リカバリー
Azure VMware Solution のプライベート クラウドが、プライマリ リージョンとセカンダリ リージョンにデプロイされている必要があります。
ソースとターゲットの Azure VMware Solution プライベート クラウドの間の、ExpressRoute Global Reach などによる接続。
Azure VMware Solution から IaaS VM へのクラウド ディザスター リカバリー
Azure VMware Solution からディザスター リカバリーに使用される仮想ネットワークへの、ExpressRoute ベースのネットワーク接続。
残りの前提条件については、Zerto Virtual Replication Azure クイック スタート ガイドに従ってください。
Azure VMware Solution 上に Zerto をインストールする
Zerto を Azure VMware Solution にデプロイするには、次の手順に従います。
よく寄せられる質問
Azure VMware Solution で既存の Zerto 製品ライセンスを使用できますか?
Azure VMware Solution 環境用に既存の Zerto 製品ライセンスを再利用できます。 新しい Zerto ライセンスが必要な場合は、新しいライセンスを取得するために Zerto (info@zerto.com) に電子メールを送信してください。
Zerto はどのようにサポートされますか?
Zerto Disaster Recovery は、Zerto によって販売およびサポートされるソリューションです。 Zerto ディザスター リカバリーのサポートに関する問題がある場合は、いつでも Zerto のサポートに問い合わせてください。
Zerto と Microsoft のサポート チームは、Azure VMware Solution での Zerto ディザスター リカバリーの問題をトラブルシューティングするために、必要に応じて相互に連携します。