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Azure SQL Edge とは

重要

Azure SQL Edge の提供は、2025 年 9 月 30 日に終了する予定です。 詳細な情報と移行オプションについては、提供終了に関する通知を参照してください。

Note

Azure SQL Edge では、ARM64 プラットフォームがサポートされなくなりました。

Azure SQL Edge は、IoT および IoT Edge のデプロイ向けに最適化されたリレーショナル データベース エンジンです。 これは、IoT のアプリケーションおよびソリューションに向けて、パフォーマンスの高いデータ ストレージと処理レイヤーを作成する機能を提供します。 Azure SQL Edge は、JSON、グラフ、時系列データなどのリレーショナルおよび非リレーショナル データのストリーミング、処理、分析を行う機能を提供するので、さまざまな最新の IoT アプリケーションに適した選択肢です。

Azure SQL Edge は、業界最高水準のパフォーマンス、セキュリティ、クエリ処理機能を提供する最新バージョンの SQL Server データベース エンジンに基づいて構築されています。 Azure SQL Edge は SQL ServerAzure SQL と同じエンジンに基づいて構築されているため、同じ Transact-SQL (T-SQL) プログラミング サーフェス領域が提供されます。これにより、アプリケーションまたはソリューションの開発がより簡単かつ迅速になると同時に、IoT Edge デバイス、データ センター、クラウドの間のアプリケーションの移植が簡単になります。

チャネル 9 上の「Azure SQL Edge とは」のビデオ:


デプロイ モデル

Azure SQL Edge では、2 つのデプロイ モードがサポートされます。

  • Azure IoT Edge を介した接続されたデプロイ: Azure SQL Edge は Azure IoT Edge のモジュールとして利用できます。 詳細については、Azure SQL Edge のデプロイに関するページを参照してください。

SQL Edge の概要の図。

SQL Edge のエディション

SQL Edge は、2 つの異なるエディション (ソフトウェア プラン) で提供されています。 これらのエディションの機能セットはまったく同じで、異なる点は使用権限とサポートされる CPU/メモリの量だけです。

プラン 説明
Azure SQL Edge Developer 開発専用の SKU。 各 SQL Edge コンテナーは、最大 4 CPU コアと 32 GB のメモリに制限されます
Azure SQL Edge 運用 SKU。 各 SQL Edge コンテナーは、最大 8 CPU コアと 64 GB のメモリに制限されます。

価格と提供状況

Azure SQL Edge は、一般提供されています。 特定のリージョンでの価格と可用性の詳細については、Azure SQL Edge に関するページを参照してください。

重要

Azure SQL Edge と SQL Server の機能面の違いや、Azure SQL Edge のさまざまなオプション間の違いについては、Azure SQL Edge でサポートされる機能に関するページを参照してください。

ストリーミング機能

Azure SQL Edge は、リアルタイム分析や複雑なイベント処理のための、組み込みのストリーミング機能を備えています。 ストリーミング機能は、Azure Stream Analytics と同じ構成要素および Azure Stream Analytics on IoT Edge と同様の機能を使用して構築されています。

Azure SQL Edge のストリーミング エンジンは、低待機時間、回復性、帯域幅の効率的な使用、およびコンプライアンスを実現するように設計されています。

SQL Edge でのデータ ストリーミングについて詳しくは、データ ストリーミングに関する記事をご覧ください。

機械学習と人工知能の機能

Azure SQL Edge は、オープン形式の ONNX (Open Neural Network Exchange) ランタイムを統合することにより、機械学習と分析の組み込み機能を提供します。これを使用すると、さまざまなフレームワーク間でディープ ラーニングとニューラル ネットワークのモデルを交換できます。 ONNX の詳細については、こちらをご覧ください。 ONNX ランタイムにより、お好みの言語やツールでモデルを柔軟に開発した後で、SQL Edge 内で実行するために ONNX 形式に変換できるようになります。 詳細については、SQL Edge での ONNX を使用した機械学習と人工知能に関するページを参照してください。

Azure SQL Edge を使用する

Azure SQL Edge は、アプリケーションの開発と管理をより簡単かつ生産的にします。 ユーザーは、使い慣れたツールやスキルをすべて使用して、IoT Edge のニーズに応じた優れたアプリとソリューションを構築できます。 SQL Edge では、次のツールを使って開発できます。

  • Azure portal: すべての Azure サービスを管理するための Web ベースのアプリケーションです。
  • SQL Server Management Studio: SQL Server から SQL Database まで、あらゆる SQL インフラストラクチャを管理するための、無料でダウンロードできるクライアント アプリケーションです。
  • Visual Studio の SQL Server Data Tools: SQL Server リレーショナル データベース、SQL データベース、Integration Services パッケージ、Analysis Services データ モデル、および Reporting Services レポートを開発するための、無料でダウンロードできるクライアント アプリケーションです。
  • Azure Data Studio: Windows、macOS、Linux 上で Microsoft ファミリのオンプレミスおよびクラウド データ プラットフォームを使用するデータ プロフェッショナルに向けた、無料でダウンロードできるクロス プラットフォーム データベース ツールです。
  • Visual Studio Code: Windows、macOS、Linux 向けの無料でダウンロードできるオープンソースのコード エディターです。 Microsoft SQL Server、Azure SQL Database、Azure Synapse Analytics にクエリを実行するための mssql 拡張機能を含む拡張機能をサポートします。