VM insights の概要
VM Insights は、仮想マシンおよび仮想マシン スケール セット上のクライアント ワークロードの監視を開始するための迅速かつ簡単な方法を提供しています。 既存の VM のインベントリが表示され、それらに対する基本的な監視を有効にするガイド付きエクスペリエンスが提供されます。 また、実行中のプロセスや他のリソースへの依存関係に関するデータを収集することにより、仮想マシンと仮想マシン スケール セットのパフォーマンスを監視します。
VM insights は、以下で実行される Windows および Linux のオペレーティング システムをサポートしています。
- Azure 仮想マシン。
- Azure 仮想マシン スケール セット。
- Azure Arc に接続されているハイブリッド仮想マシン。
- オンプレミスの仮想マシン。
- 別のクラウド環境でホストされている仮想マシン
VM insights には、収集されたパフォーマンス データの時間の経過に伴う傾向を表示できる定義済みのブックのセットが用意されています。 単一の VM 内のこのデータをその仮想マシンから直接表示することも、Azure Monitor を使用して、複数の VM の集計ビューを提供することもできます。
価格
VM insights には直接のコストがかかりませんが、Log Analytics ワークスペースでのアクティビティに対して課金されます。 「Azure Monitor の価格」ページに公開されている価格に基づいて、VM insights は以下に対して課金されます。
- エージェントから取り込まれ、ワークスペースに格納されるデータ。
- ログ データに基づくアラート ルール。
- 警告ルールから送信される通知。
ログのサイズは、パフォーマンス カウンターの文字列の長さによって異なります。 仮想マシンに割り当てられた論理ディスクおよびネットワーク アダプターの数に応じて大きくなる可能性があります。 Service Map を既に使用している場合、確認できる変更点は、Azure Monitor InsightsMetrics
データ型に送信される追加のパフォーマンス データだけです。
サポートされているマシンとオペレーティング システム
VM insights では、次のマシンがサポートされています。
- Azure 仮想マシン
- Azure Virtual Machine Scale Sets
- Azure Arc に接続されているハイブリッド仮想マシン
- VM Insights は、Arc 拡張サービスが利用可能なリージョンの Azure Arc 対応サーバーで使用できます。 Azure Arc エージェントのバージョン 0.9 以降を実行している必要があります。
VM Insights では、次のオペレーティング システムがサポートされています。
- VM Insights では、Azure Monitor エージェントでサポートされているすべてのオペレーティング システムがサポートされます。 「Azure Monitor エージェントでサポートされるオペレーティング システムと環境」をご覧ください。
- 現在、Dependency Agent では、Windows Server 2019 までの Azure Monitor エージェントがサポートするのと同じ Windows バージョンがサポートされます (Windows Server 2008 SP2 と Azure Stack HCI を除く)。
- Dependency Agent Linux のサポートについては、Dependency Agent Linux のサポートおよび「Linux に関する考慮事項」を参照してください。
重要
仮想マシンのイーサネット デバイスが 9 文字を超える場合、VM Insights では認識されず、データは InsightsMetrics テーブルに送信されません。 エージェントは、他のソースからデータを収集します。
制限事項
- VM Insights は、VM クライアントから定義済みのメトリックのセットを収集し、イベント データを収集しません。 Azure portal を使用して、VM insights で使用されるのと同じ Azure Monitor エージェントを使用して、イベントと追加のパフォーマンス カウンターを収集するデータ収集ルールを作成できます。
- VM Insights では、複数の Log Analytics ワークスペース (マルチホーム) へのデータの送信はサポートされていません。
診断と使用状況データ
Microsoft は、お客様による Azure Monitor の使用を通して、使用状況とパフォーマンス データを自動的に収集します。 Microsoft はこのデータを使用して、サービスの品質、セキュリティ、および整合性の向上に努めています。
正確で効果的なトラブルシューティング機能を提供するために、マップ機能にはソフトウェアの構成に関するデータが含まれています。 このデータによって、オペレーティング システムとバージョン、IP アドレス、DNS 名、ワークステーション名などの情報が提供されます。 名前や住所などの連絡先情報は収集されません。
データの収集と使用の詳細については、「Microsoft オンライン サービスのプライバシーに関する声明」を参照してください。
Note
個人データの表示または削除については、具体的な領域とニーズに応じて、「GDPR に関する一般的なデータ主体の要求」、「GDPR に関する Azure データ主体の要求」、「GDPR に関する Windows データ主体の要求」のいずれかを参照してください。 GDPR の詳細については、Microsoft Trust Center の GDPR に関するセクションおよび Service Trust Portal の GDPR に関するセクションをご覧ください。